では、実際に「Blacksmith」を自分好みにカスタマイズしてゆこう。といっても、各機能のオプションについてはすでに説明済みだし、その多くはドロップダウンリストから選択するだけだ。ここでは「機能を呼び出すための操作や仮想デスクトップの設定」について紹介する。
設定画面を開く
「Blacksmith」を起動すると、Windowsのタスクトレイに常駐する。カスタマイズを行うには、まずタスクトレイ上のアイコンをマウスで右クリックしてポップアップメニューを開き、「設定...」を選択する。トレイアイコンを左クリックした場合、まだ紹介していない別の機能を呼び出してしまうので、必ず右クリックすること。
仮想デスクトップの数を変更する
すでに紹介した通り、「Blacksmith」では、最大六つのデスクトップを使用できる。初期状態では四つのデスクトップを使用するように設定されている。デスクトップ数を変更する場合は、設定画面の一番上にある「拡張デスクトップ数」というドロップダウンリストで値を変更する。
起動直後にどのデスクトップを表示するかも設定できる。「初期位置」というドロップダウンリストで番号を指定しよう。
初期状態では、すべてのデスクトップに同じようにデスクトップアイコンが表示される。異なる画面を表示したい場合は、「デスクトップ毎に表示ファイルを切替える」オプションをONにした上で、さらにWindowsの画面表示設定で「アイコンの自動整列」と「アイコンを等間隔に整列」をOFFにしよう。
起動用ボタンとキーの割り当てを変更する
「AppView」や「DeskSweep」を呼び出すためのトリガーとなるボタンやキーをカスタマイズするには、設定画面の上の方にある「操作開始」という項目を使用する。
ここにはボタン割り当て用とキー割り当て用のそれぞれにドロップダウンリストが用意されているので、必要に応じて設定する。どちらにも「未割当て」という項目があるので、不用意に動作してほしくないときは、これを選んでおく。
●操作開始ボタンの割り当て
初期設定では、中ボタンまたはホイールを押すことで起動するように割り当てられているが、これはドロップダウンリスト上の「3ボタンクリック」に当たる。そのほかにも次のような設定があるので、好みのものを選ぼう。
- 左右同時クリック
- 左中右全押し
- 【Ctrl】
- 【Shift】+【Ctrl】
- Stappin
細かいことをいえば、【Ctrl】や【Shift】+【Ctrl】はボタンではなく、キー操作となるが、どちらもキーを押しながらマウスのみを動かすことで操作することが可能だ(マウスのボタンは押さなくてよい)。「手の怪我で中ボタンの操作がうまくできない」といった方は、これらのキーを割り当てておくとよい。
残る「Stappin」は、Syaptics社製のタッチパッドを備えたパソコンでのみ使用できる機能。指定された順番でパッドをタッピングすることでトリガーとなる。
●操作開始キーの割り当て
ホットキーは【Windows】キー以外に、次のようなキーを割り当てることができる。
- 【Ctrl】
- 【Alt】
- 【F12】
- 【Pause】
- 【無変換】