軽快な動作+高い検出力が特徴の総合セキュリティ対策ソフト「ESETセキュリティ ソフトウェア」シリーズの新バージョン。ぜい弱性対策機能などが強化された。「ESET ファミリー セキュリティ」は、ウイルスをはじめとするさまざまな脅威からパソコンを防御するための総合セキュリティ対策ソフト。Windows/Mac/Androidの各プラットフォームに対応し、1ライセンスで(複数ユーザの)5台までのデバイスにインストールできる。新バージョン(8.0)では、ぜい弱性対策機能「エクスプロイト ブロッカー」の対象を広げて強化。クラウドによるレピュテーション(評価)と組み合わせて不審な挙動を検知し、被害を未然に防ぐ。さらに、新たな防御機能として「ボットネット プロテクション」を搭載。パソコンの通信を解析して、リモートからのアクセスを検知し、迅速にボットを検出する。
起動後に表示される「ホーム」画面は、ワンタッチでスキャンを開始できる「スマート検査の実行」や「統計」情報を確認するためのボタンなどが配置されたシンプルな構成。ライセンス有効期限も表示される。画面右上のボタンや常駐するタスクトレイアイコンのメニューからは、ネットワークの遮断や保護の一時停止といった操作を行える。「ホーム」画面のほかには、
- マニュアル操作によるスキャンを実行するための「コンピュータの検査」
- ウイルス定義データベースと製品本体を最新版に更新するための「アップデート」
- 各種保護機能の有効/無効を選択できる「設定」
- 補助機能を使用するための「ツール」
の各画面が用意されている。「コンピュータの検査」画面で実行できるマニュアルスキャンは、
- スマート検査(すべてのローカルディスクをすばやく検査する)
- カスタム検査(検査対象のドライブ/フォルダおよび検査方法を選択できる)
- CD/DVD、USBメモリなどのリムーバブルメディアの検査
- 前回検査の再実行
の4種類に分けられる。「カスタム検査」では、検査対象としてシステムメモリやブートセクタ、アーカイブ(書庫)ファイルなどを指定したり、駆除のレベルや除外する拡張子を指定したりすることが可能。ユーザの好みに応じてカスタマイズできる。設定をプロファイルとして登録しておくことも可能だ。「設定」画面の内容は「コンピュータ」「ネットワーク」「Webとメール」「ペアレンタルコントロール」の各項目に分けられ、機能の有効/無効や一定時間の無効化を選択できる。
- ●コンピュータ
- リアルタイム保護、HIPS(実行中のプロセスやファイルを監視してシステムを保護する機能)、アンチセフト(盗難や紛失に備えて位置情報の記録や内蔵カメラによる撮影などを行う機能)、ゲームモード、アンチステルス
- ●ネットワーク
- パーソナルファイアウォール、ネットワーク攻撃保護(IDS)、ボットネット保護
- ●Webとメール
- Webアクセス保護、電子メールクライアント保護、迷惑メール対策、フィッシング詐欺対策
- ●ペアレンタルコントロール
- ユーザアカウントに関連付けられた年齢から、有害なWebサイトへのアクセスを遮断
ウイルス/スパイウェア対策の検査範囲や実行タイミングの指定、スキャン用プロファイルのカスタマイズ、ファイアウォールのゾーン/ルール設定、ペアレンタルコントロールで使用するアカウントや割り当てられる権限など、より細かな設定はすべて「詳細設定」画面で指定できるようになっている。「ツール」画面では、
- 検出された脅威やスキャンの履歴などの記録およびそれらの統計データの参照
- ファイルシステムやネットワークの活動状況のリアルタイムモニタ
- 隔離されているオブジェクトの表示
- 実行中のプロセスやサービスなどの情報のスナップショットを作成できる「SysInpector」
- レスキューCDの作成
といった機能を利用することが可能だ。