表面上はあくまでシンプルにまとめつつも、いったん「詳細設定」画面を開けば、細かいオプションがぎっしりと詰まっている。もちろんほとんどのユーザにとっては、初期設定のままで最高レベルの安全性が提供されるようになっており、「ユーザによっては、さらにアンチセフト、ゲームモード、ペアレンタルコントロールを利用することもできる」という形だ。新バージョン「8.0」で追加された機能や強化ポイントはヘルプによると12項目となっているが、公式サイトの製品情報では、各種アプリケーションやJavaのぜい弱性対策(エクスプロイトブロック)の強化と、通信内容を解析してマルウェアを検出するボットネット対策の追加にスポットライトが当てられている。どちらも「詳細設定」画面を深く掘り下げないと出てこないし、ともに初期状態で有効になっている。多くのユーザにとっては特に意識する必要もなく、高い安全性が提供されている。
もっと身近なところでいえば、マルチプラットフォームに対応し、さらにプラットフォームを問わず、最大5台までのデバイスで利用できるのはうれしい配慮。逆に1台しか使用しないのであれば、姉妹品の「ESET パーソナル セキュリティ」(こちらもマルチプラットフォーム対応)を選ぶこともできる。家族構成や自分の利用スタイルに合わせて選択すればよい。
(福住 護)