ジオタグ(デジカメ写真に付加される、撮影位置の緯度・経度情報)を利用して、撮影地周辺の地図を同時に表示できるデジカメ写真ビューア。「JpgMap」は、画像ビューアに、撮影地点の情報を地図上に表示する機能が追加された“地図連動デジカメ写真ビューア”。一般的な画像ビューア同様、ユーザの選択した画像ファイルがビューア部(写真表示エリア)に表示されるほか、ジオタグが記録されている場合は、撮影地点周辺の地図も表示される。地図にはGoogleマップを利用。表示倍率を変更したり、航空写真に切り替えたり、ストリートビューに切り替えたりもできる。ジオタグを条件にした写真検索や写真の分類整理、印刷など、多彩な機能を備える。
デジカメ写真は「グループ」単位で管理される。写真の登録は「ファイル」メニューからファイル/フォルダ単位で行えるほか、エクスプローラなどからのドラッグ&ドロップで行うことも可能。指定URLに含まれる写真もグループとして登録できる。
グループを選択すると、当該グループ内の写真がリスト表示される仕組み。リストではファイル名や画像形式、ファイルサイズといった情報を確認できるほか、撮影地点のおおまかな住所や緯度・経度なども知ることができる。選択した写真の90度回転や撮影データの変更、プロパティ表示などを行うことも可能。プロパティにはファイル名などの基本情報、絞りやシャッター速度などのExif情報に加え、撮影地点の地図も表示される。
地図上では、撮影地点に配置されたマーカーに、グループ内での番号が割り振られ、「×番の写真はどの位置で撮影されたのか」がすぐにわかる。マーカーをポイントすると、サムネイルがポップアップし、クリックで当該写真が表示される。
選択した写真の撮影日時や撮影地点の一括変更、分類整理なども可能。分類整理は「撮影年月日で分類」「撮影地点の住所で分類」のいずれかを選択でき、「撮影年月日」の場合は1日ごとや月ごとのフォルダを作成して、また「撮影地点」では都道府県単位や市町村単位のフォルダを作成して、デジカメ写真ファイルを移動する。
ダイアログ内に表示されるGoogleマップを利用して、撮影地点や撮影した方角などの情報を変更できる「撮影データ設定変更」機能もある。撮影地点の変更は、地図上で指定して行えるほか、
- 緯度や経度の値を編集
- 住所や施設名で検索
- ほかの写真に記録されている座標をもとに履歴一覧から選択
といった方法で行うことも可能。撮影地点以外に、撮影日時やファイル作成日時の変更、写真の回転なども行える。検索機能も搭載する。撮影日時や撮影地点、ファイル名、更新日時などを条件にデジカメ写真を検索することが可能。撮影地点では、地図上の二点を対角とするエリア内を指定して検索したり、住所の文字列を条件に検索したりもできる。
印刷機能は、(一般的な)個別の(1枚ごとの)写真の印刷と、複数の写真を対象とした「テンプレート印刷」とに分けられる。個別写真の場合は、写真と撮影地点の地図とを組み合わせて印刷することが可能。地図、タイトル、撮影日時、コメントの印刷の有無や位置を指定できる。テンプレート印刷では、サムネイル一覧+撮影情報や写真と地図の組み合わせなどのテンプレートを指定し、グループ内の写真をまとめて印刷できる。
そのほかにも、
- 写真の基本情報や撮影情報をファイル出力するエクスポート機能
- 外部アプリケーションとの連携機能
- インターネット上で公開されているKML/KMZ形式のデータを地図に重ねて表示できるオーバーレイ機能
などを搭載する。