スマートフォン(Android)での地図データ持ち出しも可能になり、利用シーンが大幅に広がった多機能電子地図ソフト。2012年4月開通の新東名高速道路にも対応する。「スーパーマップル・デジタル DL」は、道路地図や旅行ガイドの刊行で知られる地図出版社「昭文社」が発売する電子地図ソフト(ダウンロード版)。ハードディスクに地図データを保持する“オフライン型”のソフトで、多くの情報を高精細の地図に高速描画できることが特徴。新バージョン「13」では、Android OS用のアプリケーション「Super Mapple Digital for Android」が用意され、パソコンで編集した「スーパーマップル・デジタル DL」の地図データをスマートフォンで持ち出して、通信を発生させることなく利用できるようになった。
道路や地形、構造物などをビットマップではなく、アウトライン情報として保持する「ベクトル地図」方式の地図を採用。拡大・縮小を行っても画像が乱れず、高精度で美しい地図が表示される。表示可能な縮尺は1/500万から1/1,000まで。この間であれば、フリースケールで縮尺を変更できる。(パッケージ版では、全国版、関東 甲信越版、東日本版、西日本版で各地域の地図データが付属するのに対して)DL版では、広域図のみが付属し、必要な地域のデータのみを追加購入して、利用する仕組み。
新バージョン「13」では、「Super Mapple Digital for Android」により、「スーパーマップル・デジタル DL」の地図を含む各種データを、スマートフォン(Android)でも利用できるようになった。Google Playでダウンロードし、パソコン側では「スーパーマップル・デジタル13 DL」の地図データをSDメモリカードやmicroSDカードに転送する。データが転送されたメモリカードをスマートフォンにセットすれば、スマートフォンで「スーパーマップル・デジタル13 DL」を利用できるようになる。
地図データはメモリカードからの読み取りとなり、高速かつ高精細な表示が可能。地図データの読み込みに通信を必要とせず、(地図アプリにありがちな)通信料がかさんだり、スマートフォンのバッテリー消耗が早くなったりという心配もない。
地図データにあらかじめURLなどを登録しておいたり、観光スポットやグルメスポットなどの情報を転送したりしておけば、スマートフォン上の地図から直接、目的の情報にアクセスすることが可能。例えば、訪問先の位置にURLを登録しておけば、訪問時にスマートフォンで確認できる。
ルート情報を転送することも可能。目的地までの道順を表示させるなど、簡易PND(Personal Navigation Device)としても利用できる。帰宅支援データを転送しておけば、万が一の災害時にも、道順や支援スポットの情報などを参照することが可能。スマートフォンに内蔵されたGPSと連動して地図をスクロールさせたり、GPSロガーアプリを併用して、移動したルートを地図上で表示させたりすることもできる。