Windows 7などの角丸半透明ウィンドウを、透明背景+シャドウ付きの画像として簡単に取り込めるスクリーンキャプチャソフト。取り込んだ画像にさまざまな編集を施すことも可能。「WinSnap」は、フルスクリーンやアクティブウィンドウ、指定領域といった一般的なキャプチャに加え、
- 同一アプリケーションの複数ウィンドウを一括キャプチャ
- ボタンやポップアップメニューなどの複数オブジェクトを一括キャプチャ
することも可能な高機能キャプチャソフト。取り込んだ画像に対する編集機能も備え、文字列や矢印、枠線などをできるほか、指定領域にハイライト加工を適用したり、ぼかしや彩色加工を適用したりして、画像の一部を目立たせることも可能。キャプチャ画像にカーソルを含める/含めないの指定や、キャプチャの遅延実行にも対応する。マニュアル作りなどに必要とされる複雑なキャプチャや画像編集を簡単な操作で行うことができる。選択できるキャプチャモードは「フルスクリーン(Full Screen)」「アプリケーション(Application)」「ウィンドウ(Window)」「オブジェクト(Object)」「指定領域(Region)」の五つ。モードを使い分けて、さまざまなキャプチャを行える。
キャプチャを実行するには、メイン画面でモードを選択し、「Capture」ボタンをクリックするか、【PrintScreen】キー(初期状態)を押下する。【Ctrl】+【1】などのショートカットキー、あるいはカスタマイズ可能なホットキーで実行することもできる。実行時のオプションとして、マウスカーソルを含めるかどうかや、実行までの遅延時間を指定することも可能。遅延時間は秒単位で設定でき、待ち時間中は画面上にカウントダウンの数字が表示される。
ソフトの大きな特徴のひとつが、キャプチャモードの「アプリケーション」。同一アプリケーションの複数ウィンドウをまとめて一度にキャプチャできるもので、例えば、メインウィンドウのほかにサブウィンドウ(独立したツールパレットや情報ウィンドウなど)があるような場合、これら“だけ”をまとめてキャプチャすることが可能。背後のデスクトップやほかの無関係なウィンドウはキャプチャされないため、「あとから画像編集ソフトで切り抜く」といった手間は不要だ。
「オブジェクト」モードでは、ツールバーや編集領域だけでなく、カスケード式のサブメニューやポップアップメニューなどをキャプチャすることも可能。さらに「オブジェクト」「指定領域」の両モードでは、連続して複数の対象を指定でき、「デスクトップ上に表示された、離れた数ヵ所だけをくり抜いたかのようなキャプチャ」も数ステップの操作で完了する。
「指定領域」モードでは、取り込む領域を「矩形(Rectangle)」「角丸矩形(Round Rectangle)」「楕円(Ellipse)」から選択・指定することが可能。さらに、領域のサイズを固定したり、前回キャプチャした位置を記憶して、次回キャプチャ時に自動選択したりもできる。領域指定を正確に行うために、マウスカーソル周辺を拡大表示させることも可能だ。
取り込んだ画像に対しては、描画ツールを使って、直線、矢印、矩形、楕円、ハイライトなどのオブジェクトを描画したり、文字列を書き込んだり、トリミングを行ったりすることが可能。さらに、画像の周囲にシャドウを追加したり、「鏡像(Reflection)」「輪郭(Outline)」「透かし(Watermark)」「彩色(Colorize)」の各エフェクトを適用したりもできる(これらは、あとから加工するだけでなく、先にONの状態にしておいてキャプチャすることも可能だ)。
- 鏡像(Reflection):キャプチャした画像の下に水面への映り込みのような反射像を追加する。元画像に対する反射像の大きさ(比率)や透明度、オフセット量を指定できる
- 輪郭(Outline):キャプチャした領域の外側に輪郭線を描く。色と太さを指定できる
- 透かし(Watermark):透かし画像・文字列を合成する。表示位置や透明度を指定することが可能
- 彩色(Colorize):キャプチャ画像に対して、グレイスケール化、明るくする、暗くする、セピア化、色の反転、ぼかしの各エフェクトを適用できる。画像上に矩形や楕円ツールで描画したオブジェクトがある場合は、その外側だけに適用される
取り込んだ画像は、BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFF形式のファイルに出力することが可能。PNG/TIFFでは、背景の透明化/不透明化を選択できる。$29.95(Single User License)のシェアウェアで、試用期間中は保存した画像に、格子状の罫線と“WINSNAP TRIAL VERSION”という透かし文字が入る。