デフラグは別名「ディスク最適化」ともいわれるように、ドライブ(ボリューム)単位で処理を行うのが一般的で、ドライブ全体でファイルの再配置が行われる(オプションによっては「動かしたくないファイル」を指定することもできる)。それに対して「WinContig」では逆に、ユーザの指定したファイル/フォルダだけを対象に、最小限のデフラグを行う。さらにデフラグ対象をプロファイルとして保存できるため、削除や上書きの頻度が高く、断片化が発生しやすいファイル/フォルダに的を絞って集中的にデフラグしたいときに便利。コマンドラインからの実行も可能なので、バッチファイルを使った自動処理やスケジュール実行にも適している。
海外製ではあるが、ユーザインタフェースは日本語化されている(ランゲージファイルで使用言語を切り替えられる)。ツールボタンをポイントすると解説がポップアップ表示され、さらにメニュー項目の選択時には、ステータスバーに簡単な説明が表示されるので、使い方について迷うことはないだろう。
ただし、ワンクリックでの全自動処理といった手軽さはないので、まずファイル/フォルダを「分析」した上で「デフラグ処理」を行うといった最低限の知識は必要だ(一度覚えてしまえば、あとは気にする必要もないが)。
デフラグ方法には「クイック」「スマート」二つのオプションがある。「クイック」は、ファイルのデフラグ時にクラスタ位置の最適化が行われない(ので高速)のに対し、「スマート」では、クラスタ位置の最適化が行われるという違いがある。
(福住 護)