マルチデバイス、マルチプラットフォームに対応した“定番”セキュリティ対策ソフト「ノートン セキュリティ」シリーズの新バージョン。保護機能が強化されたほか、Mac版では高速・軽量化が図られ、より快適に利用できるようになった。「ノートン セキュリティ」は、アンチウイルス、アンチスパム、ファイアウォール、個人情報保護などの機能を備え、パソコンの利用にともなうさまざまな脅威から保護してくれる総合セキュリティ対策ソフト。「プレミアム」は「スタンダード」「デラックス」が揃うラインナップの最上位エディションにあたり、1ライセンスで最大3台までのWindows、Mac、Android、iOSのパソコン/デバイスにインストールできるほか、保護者機能やバックアップ機能も利用できる。バックアップ用に25GBのクラウドストレージも用意されている(容量の追加購入も可能)。新バージョンでは、
- Proactive Exploit Protection(ゼロデイ脆弱性を悪用する攻撃からの保護)
- エミュレーション技術(試験用仮想マシン内で疑わしいファイルを動作させ、システムへの侵入前に捕捉)
- マシンラーニング(予測型機械学習)エンジン(未知のマルウェアを正確に検出し、ブロックする統計モデルを構築)
といった保護機能が追加された。ウイルス対策は、リアルタイムの保護機能に加え、メイン画面上の「セキュリティ」グループから、手動スキャンやスケジュールスキャンを設定・実行することが可能。より高度な脅威に対応する「パワーイレイサー」、パソコン内のファイルをあらかじめ評価し、スキャン時間を短縮する「ノートンインサイト」、ハードウェア構成やOSのバージョン、インストール済みアプリケーションなどをまとめた診断レポートなどの機能も、従来バージョン同様に利用できる。
常駐監視による自動保護では、
- リムーバブルメディアの保護
- 未知の脅威に対応できるSONAR保護
- パソコン起動時の保護
などの機能でパソコンを常時、保護する。オプションで機能をOFFにしたり、指定ファイルをスキャン対象から除外したりすることも可能。電子メール保護に関する指定なども行える。「個人情報」保護は、Webサイトへのログイン情報やクレジットカードなどの個人情報を保護し、あわせて入力を自動化する「ノートン ID セーフ」、悪質なWebページをブロックし、安全にブラウズできるようにする「ノートン セーフウェブ」、フィッシング詐欺対策、「ノートン ツールバー」などの機能で構成される。「ノートン ID セーフ」は、(ノートンのユーザアカウントとは別の)パスワードで保護されたデータベースを作成し、情報を管理するもの。ブラウザにインストールされたツールバーにより、ログイン情報を取得して自動保存したり、フォームへの自動入力を行ったりしてくれる。そのほか、安全性の高いパスワードを自動生成するパスワードジェネレータも利用できる。
「バックアップ」では、ファイル/フォルダを対象にバックアップしたり、復元したりすることが可能。初期状態では「ドキュメント(マイドキュメント)」が対象として設定されている。「画像」「音楽」「オフィス文書」といったファイルの種類で対象を選択・指定することも可能。バックアップ先にはローカルドライブだけでなく、ノートンが提供する「セキュアオンラインストレージ」を指定することができる。手動実行のほか、スケジュール実行にも対応し、アイドルタイムを利用した自動実行や週単位・月単位のスケジュールを指定することが可能だ。
「パフォーマンス」では、ディスクの最適化、ファイルのクリーンアップ、自動起動項目のカスタマイズを行うことが可能。スキャンや最適化などの実行履歴、CPU使用率などを閲覧することもできる。
以上のような保護・最適化のほか、「スマートファイアウォール」がネットワーク通信を制御し、
- 不要なポートの遮蔽
- プログラム/プロトコルごとの通信ルール設定
- 侵入(攻撃)の検出・防止
などを行ってくれる。さらに、
- 「ノートン セキュリティ」をほかのデバイスへインストールするための通知(ダウンロードリンクの送信)
- 保護者機能(ノートン ファミリー)のインストール
- ノートン製品のライセンス情報管理
なども行える。各プラットフォームでのシステム要件は、マルチデバイスセキュリティ+バックアップ | Norton Security Premiumで確認できる。