前回のバージョンアップではスキャンエンジンを刷新し、クラウド対応の強化によるパフォーマンス向上やリソース消費の軽減、脆弱性に対する保護機能の強化など、広範囲にわたる強化が実施された。今回のバージョンでは基本的にそれらを引き継ぎ、ユーザインタフェースなどにも大きな違いはない(なにぶん前回の変更が大掛かりだったので、まずは順当な正常進化といったところだ)。万が一ウイルスの被害に遭った場合は、問題の診断やウイルス駆除の支援を受けることができ、駆除できなかったときは全額返金という「ノートン プロテクション プロミス」も従来通りで頼もしい。
念のためラインナップをおさらいしておくと、「ノートン セキュリティ スタンダード」は、WindowsパソコンまたはMacのどちらか1台にインストール可能。バックアップ機能やオンラインストレージ、保護者機能(ノートン ファミリー)には対応しない。「ノートン セキュリティ デラックス」は、Windowsパソコン、Mac、Android、iOSのいずれかに3台までインストール可能。マルチデバイス対応になったことで、Web上からデバイスを管理できる。
そして「ノートン セキュリティ プレミアム」ではインストール可能デバイスが5台までとなり、バックアップ機能とクラウドストレージ、保護者機能に対応する。
基本的な保護機能は共通だが、最もファミリーユーザ向け仕様なのが「ノートン セキュリティ プレミアム」だ。
(福住 護)