ブラウザの閲覧履歴やWindowsシステムに記録された操作履歴などのプライバシー関連情報をまとめて消去できるソフト。パソコンのメンテナンスソフトとして利用することもできる。「Privacy Eraser Free」は、パソコンに保存された不要なファイルやレジストリ情報をクリーニングしたり、ファイルやドライブの完全消去を行ったりすることにより、ユーザのプライバシー保護やパソコンの快適化を図るソフト。IEやGoogle Chromeといった主要ブラウザ、Windowsシステムのほか、数多くのアプリケーションの履歴削除にも対応。Windowsと同時に起動し、タスクトレイに常駐して動作する(初期設定)。モニタリング機能により、ユーザが特に操作をしなくても適宜、クリーニングが実行されるようにすることが可能。タスクトレイメニューからクリーニングを実行したり、起動と同時にクリーニングを実行させたりもできる。
起動時に表示される「ホーム」のほか、「Windows」「ブラウザ」「アプリケーション」「ファイルシュレッダー」「ドライブワイパー」「ツール」「その他」の各画面があり、クリーニング対象を指定したり、付属のツール類を利用したりすることが可能。画面はクリックで切り替えられる。
「ホーム」には、大型の「スキャン」ボタンとやや小ぶりな「クイッククリーン」「クリーン&再起動」「クリーン&シャットダウン」の計4個のボタンがあり、ワンクリックでスキャンしたり、クリーニングしたりすることが可能。スキャン/クリーニングを開始すると、処理経過を示すプログレスバーが表示される。
「Windows」では、Windowsシステムに関するクリーニング対象を指定できる。設定項目は「エクスプローラ」「Windowsシステム」「アドバンスドオプション」「レジストリクリーナー」に分類され、スタートメニュー起動履歴、タスクバージャンプリスト、サムネイルキャッシュ、ごみ箱、一時ファイル、メモリダンプ、DNSキャッシュ、フォントキャッシュ、Windowsイベントログ、無効なデスクトップショートカットなどを個別に指定することが可能。「レジストリクリーナー」の項目は、初期状態ではすべてがOFFになっており、ユーザが任意に選択する必要がある。レジストリをバックアップ/復元することも可能で、バックアップの保存先や保存数も指定できる。
「ブラウザ」では、Webブラウザのキャッシュ、履歴、クッキー、オートフィル、オートコンプリートなどの項目を選択・指定することが可能。クッキーおよび入力されたアドレス(Typed URLs)は個別に指定できる。対象のブラウザはInternet Explorer、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Safari、Opera。
「アプリケーション」では、インストール済みのアプリケーションが「Windowsストアアプリケーション」「デスクトップアプリケーション」にグループ分類され、クリーニング対象に含めたいものを指定できる。ユーザが任意のレジストリ項目やファイル/フォルダを登録することも可能。
「ファイルシュレッダー」は、機密ファイル/フォルダの内容を完全に消去できるシュレッダー機能。セキュリティレベル(消去アルゴリズム)は、「Free」ではSimple zero-fill(1 pass)を使用できる。「ファイルシュレッダー」画面のほか、エクスプローラやごみ箱のコンテキスト(右クリック)メニューから消去を行うことも可能だ。
「ドライブワイパー」では、ドライブ(ボリューム)単位でデータを完全消去できる。指定できるセキュリティレベルは「ファイルシュレッダー」と同様、Simple zero-fill(1 pass)。
「ツール」では、スタートアップ項目の無効(有効)化や削除、アプリケーションのアンインストール、復元ポイントの管理(削除)を行える。
「その他」では、Internet Explorerのスタートページやオートコンプリート機能、キャッシュやクッキー、履歴などの保存フォルダをカスタマイズしたり、ブラウザのアドオンを管理したりできる。
設定画面では、
- 起動時の自動クリーニングオプションの指定
- 除外するレジストリ項目やファイル/フォルダの指定
- 実行スケジュールの設定
- Windowsやブラウザの状態を監視するモニタリング機能の設定
- クリーニングやステルスモード/ボスモードに関するホットキーのカスタマイズ
- 表示言語の指定
などを行うことが可能。Windowsに複数のユーザアカウントが設定されている場合は、クリーニング対象のユーザを選択することもできる。インストール直後は英語表記になっているが、設定画面の「ユーザインタフェース」で簡単に日本語化できる。