初期費用も月額利用料も無料の本格会計ソフト。各種帳表の出力や分析用グラフの作成、決算書の作成など、経理処理に必要な機能を網羅する。「フリーウェイ経理Lite」は、帳票の作成から決算書やグラフの作成までに対応する“永久無料”の会計ソフト。データ容量や期間も無制限で利用できる。導入から基本的な操作方法、オプション機能、勘定科目一覧、帳表集計範囲までが解説されたPDF形式のマニュアルが用意され、会計ソフトをはじめて使うユーザでも安心。さらに導入時の操作やよくある質問について解説された動画も公開されている。「フリーウェイ販売管理」「フリーウェイ給与計算」といったファミリー製品との連携により、販売管理データや給与データの取り込み、税務や確定申告用データの出力にも対応する。
メニュー画面には「データ入力」「マスタ(管理)」「帳表印刷」「グラフ」「決算書」といった項目が並ぶ。ユーザが項目を選択するとさらに詳細なメニューが表示され、データ入力画面やマスタファイルの編集画面などを呼び出すことができる。
各項目のボタンには項目名のラベル文字に加え、例えば「仕訳データ入力」であれば「101」、「出納帳データ入力」であれば「102」、「科目マスタ」であれば「201」といった「起動番号」が割り当てられ、ボタンのクリックだけでなく、起動番号を直接キー入力して画面を開くこともできる。各種データ入力やマスタ編集画面では主要機能をツールボタンから操作できるほか、ファンクションキーで操作することも可能だ。
「仕訳データ入力」画面や「出納帳データ入力」画面では、データ入力時のカーソル移動で「ガイド」画面がポップアップ。科目名一覧などが表示され、マウスクリックで簡単に入力できる。ガイドに表示される科目やよく使う科目は、「科目マスタ」でカスタマイズできるようになっている。
「補助科目」でも同様に「ガイド」を利用することが可能。補助科目を絞り込むための「サーチキー」も設定できる。サーチキーは補助科目を絞り込むためのタグのようなもので、補助科目マスタ上に「サーチキー1(部分一致)」「サーチキー2(前方一致)」を登録しておくことにより、数文字を入力するだけで補助科目の候補が絞り込まれる。
データ入力機能(画面)は「仕訳データ入力」「出納帳データ入力」「科目残高入力」「消費税一括税抜き処理」に、会社名や住所、設立年月日、期数などの基本情報を登録するための「会計データ管理」を加えた五つ。マスタデータは「科目マスタ」「補助マスタ」「部門マスタ」「摘要辞書マスタ」「課税区分マスタ」「税率区分マスタ」「固定仕訳マスタ」の七つがある。
出力できる帳票、グラフ、決算書は豊富。
- 【帳票】仕訳日記帳、総勘定元帳、補助元帳、補助簿集計表、全科目合計残高集計表、全科目月次損益計算書、全科目損益三期比較表、消費税課区税区チェック、消費税試算表、伝票印刷
- 【グラフ】企業分析レーダーチャート、B/S構成図表、損益分岐点図表、月別推移図表、月別三期比較図表
- 【決算書】勘定式決算報告書、勘定式決算報告書(個人)
を出力できる。「仕訳データ入力」画面や各種グラフ表示画面では【F1】キーに「メンテ」ボタンが割り当てられ、各種データ入力やマスタの編集、帳表印刷といった機能を、メインメニューに戻ることなく直接、呼び出すことができる。
そのほかにも、
- 会計データの複写や削除、最適化を行える「ファイル管理」
- テキストファイルからマスタデータや仕訳データ、科目残高などを登録できる「テキストファイル変換」
- 会計ソフト「ひまわりII」とのデータ相互変換
など、便利な機能を備える。さらにオプションでは、「フリーウェイ経理」から「フリーウェイ財務」へのデータ連動や「フリーウェイ確定申告」へのデータエクスポートにも対応する。無料版の「フリーウェイ経理Lite」のほかに、有料版の「フリーウェイ経理Lite企業版」「フリーウェイ経理Lite顧問先版」、会計事務所向けの「フリーウェイ経理Pro」がある。