「フリーウェイ経理Lite」には「無料版」「企業版」「顧問先版」の三つの利用プランがあり、今回紹介したのは、そのうちの「無料版」。「企業版」「顧問先版」では月額利用料や利用期間が設定されているが、「無料版」は文字通り無料。もちろん初期登録や年間契約の更新なども不要だ。その代わり、利用できる会計データはひとつだけで、保存場所がローカルパソコン内だけであったり(その他のプランではクラウドに保存することも可能)、操作に関するサポートがなかったりする点が異なる。ユーザインタフェースはWindowsの基本に則りつつ、ファンクションキーや起動番号(数字入力)による操作も採り入れられており──よい意味で、昔ながらのオフコン的な香りも残る──ビジネスソフトならではの手堅く、オーソドックスな作りだ。
「仕訳データ入力」のような画面では、貸方や借方のフィールド(セル)をクリックすると「ガイド」がポップアップし、そこで科目を選択できる。いったんフィールドを選択すると一種のロック状態になり、当該フィールドの操作しかできなくなる(ほかのフィールドをクリックしても何も起こらない)。Excelのように、クリックするだけでどんどんセルを選択できるのではなく、必ず【Esc】キーを押していったん解除しなければならないといった点も、ビジネスソフトらしい堅実さの表れだろう。
「フリーウェイ経理Lite」をはじめとする「フリーウェイ」ファミリーには、「フリーウェイ給与計算(5人分まで無料)」「フリーウェイ販売管理(1,000伝票まで無料)」「フリーウェイ確定申告」、法人用税務申告のための「フリーウェイ税務」といった製品があり、データを連携させることが可能。個人事業者や中小企業の事務コスト低減に役立ってくれる。
(福住 護)