プロセスの優先度設定を自動変更してくれるソフト。プロセスに割り当てるCPUを指定することも可能。「Application Priority Changer」は、あらかじめ指定しておいたアプリケーション(プロセス)が起動した際に、実行優先度を自動変更するソフト。通常は手動で行う必要のある設定変更が──ユーザに意識させることなく──自動的に行われ、当該アプリケーションをより高速・快適に動作させたり、負荷を下げたりできる。変更履歴をログ出力する機能も備える。
Windows上で実行されるプロセスには「リアルタイム」「高」「通常以上」「通常」「通常以下」「低」という実行優先度設定があり、多くのプロセスは「通常」で動作する。しかし、あるプロセスを「通常以上」の優先度に設定すれば、ほかの「通常」プロセスより優先的に実行され、結果的に動作速度が向上する。
優先度の設定は通常、Windowsタスクマネージャーを使ってユーザが手動で行うが、「Application Priority Changer」では、実行されるプロセスを常時監視。あらかじめ指定されたプロセスが起動したら、当該プロセスの実行優先度を自動的に変更する。プロセスが実行されるたびに、ユーザがWindowsタスクマネージャーを開いて優先度を変更する必要はない。
プロセスは手動で入力・指定することも、また実行中プロセスのリストから選択・指定することも可能。その場でプロセス名がわからない場合でも──Windowsタスクマネージャーと同様──プロセスリストのコンテキスト(右クリック)メニューで実行ファイルの存在するフォルダを開くことができる。
マルチコアCPU搭載のパソコンでは、CPUアフィニティ(プロセスがどのCPUで実行されるか)を指定することも可能。例えば「特定のコアにバックグラウンドで動作する重いプロセスを割り当て、フォアグラウンドのプロセスが重くならないようにする」といったこともできる。
そのほかにも、
- 設定変更履歴のログ出力
- プロセスの監視間隔指定(初期状態は30秒)
- スタートアップへの登録
といった機能がある。