ユーザの入力した情報をキーロガーの傍受・記録から保護するWebブラウザ用ユーティリティ。Webブラウザへのキー入力をリアルタイムで暗号化し、情報の漏洩を防ぐ。「KeyScrambler Personal」は、Webブラウザのアドレスバーや検索バー、ページ上のフォームなどへのキー入力をリアルタイムで暗号化するソフト。キーボードドライバレベルで動作し、ユーザの入力した文字データをいったん暗号化したのち、ブラウザへ渡る直前に自動で復号化する。平文の文字データをキーロガーが取得する前に暗号化されるため、仮にデータが記録されても、本来の“有効な情報”が漏れる心配がない。Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeなど、54種類のWebブラウザに対応する(http://www.qfxsoftware.com/applications.htm)。
インストールすると、Windowsの起動と同時に「KeyScrambler Personal」が常駐し、自動的に保護が開始される。タスクトレイアイコンのメニューやホットキーから一時的に保護機能の有効化/無効化を切り替えることもできる。
保護対象のWebブラウザでキー入力が検知されると、ブラウザの周辺にオーバーレイウィンドウ(小型のバー)が現れ、保護機能が有効な場合は“Protection is active”というテキストが表示される仕組み。一方、保護機能が無効な場合はブラウザを選択した時点で「KeyScramblerはオフです」というメッセージが表示されるが、キー入力を開始するとオーバーレイウィンドウは消える。保護機能の有効/無効はタスクトレイアイコンの色でも確認できる。
保護機能が有効なとき、ユーザがキー入力を開始すると、オーバーレイウィンドウ上には暗号化された文字列が表示され、さらにブラウザのアドレスバーやフォームには復号化された文字列が入力されてゆく。この間のタイムラグはほぼゼロ。普通にキー入力するのとまったく同じ感覚で使うことができ、違和感はない。
オーバーレイウィンドウの表示位置は、ブラウザの上下(中央)および四隅の計6ヵ所から選択することが可能。初期状態ではトレイアイコンとオーバーレイウィンドウの両方が表示されるが、どちらか一方だけにすることもできる。