WebサイトへのログインID/パスワードやネットショッピングで入力する個人情報などの“特に重要な情報”だけでなく、URLや検索キーワードなど、ブラウザ上でのあらゆる入力を自動的に暗号化してくれるソフト。仮にキーロガーが潜伏していたとしても「暗号化されたデータしか取得できないので、個人情報は守られる」というわけだ。インストールするだけで直ちに保護が開始されるため、ユーザが特に何かをする必要はない。暗号化に関するオプション設定などは特に見当たらないが、ホームページの記述(How KeyScrambler Works)によれば、Blowfish 128bitとRSA 1024bitとが併用されているようだ。
キー入力を開始するとコンパクトなオーバーレイウィンドウが現れるが、これは保護していることをアピールするだけのもので、そこで操作を行うわけではない。不要であればタスクトレイアイコンのみの表示にすることもできる。
アップデートの自動チェック機能により、最新のキーロガーにいち早く対応できるのも魅力だ(インストールは手動)。
無料の「KeyScrambler Personal」は保護対象がWebブラウザに限られるが、非常に多くのブラウザに対応しているのが特徴。Windows 10およびMicrosoft EdgeにはVer.3.8から対応している(今回、原稿執筆のために使用したのはVer.3.9.0.3)。有償の「KeyScrambler Pro」「KeyScrambler Premium」では、ブラウザ以外にもメールソフトやオンラインゲームなど、より多くのアプリケーションに対応している。気になる方はあわせてチェックされることをお勧めする。
(福住 護)