拡張子偽装の恐れがあるファイルをリアルタイムで検知し、削除できる常駐ソフト。検知と同時にファイルへのアクセスをロックすることも可能。「MalBlocker」は、本来の拡張子を隠してほかの形式になりすまし、不正な振る舞いをしようとするファイルを検知・ブロックできる“偽装ファイル対策ソフト”。文書・画像・動画ファイルに見せかけた実行ファイルやスクリプトが検知されると、警告メッセージが表示され、ユーザは「その場で削除する」か「無視して実行する」かを選択することが可能。インストール時にスタートアップ項目として登録され、以降はパソコンを起動するだけで自動的に監視が行われる。
監視対象はドライブ単位で指定する。設定画面の「監視するドライブ」リストでチェックを入れればよい。検知可能な偽装手法は、
- 二重拡張子(本当の拡張子の前に偽の拡張子を挿入して偽装)
- 空白文字挿入(本当の拡張子の前に大量の空白を挿入して偽装)
- RLO制御文字挿入(Unicode制御文字(RLO:Right-to-Left Override)を挿入して偽装)
の3種類。対応する拡張子はEXE、BAT、CMD、SCR、COM、PIFの6種類。検知対象とする偽装手法および拡張子もユーザが選択できるようになっている。偽装ファイルを検出した場合は、当該ファイルへのアクセスがロックされる(初期設定。マルチユーザでの利用時には無効化することが推奨されている)。
起動中は常にファイルの検査が行われる。設定画面を開くと、最後に検査したファイルと検査日時を確認することができる(設定画面表示中も検査は自動的に進行している)。