キー入力などの“パソコンの基本的な操作が苦手”な方でも使いやすいタブブラウザ。操作ボタンは大きく、わかりやすい。「かなウェル」は、ソフトウェアキーボード+かな漢字変換機能が組み込まれたタブブラウザ。アドレスバーや検索バーのクリックなどでソフトウェアキーボードが現れ、文字入力が可能になる。かな漢字変換機能とも連携し、ソフトウェアキーボード上で漢字に変換した上でブラウザ本体に入力できる。入力したアドレスへの移動用のボタンや検索実行用のボタンも用意されている。かな漢字変換には「Social IME」とYahoo!の「かな漢字変換Webサービス」を使用する。
ブラウザとしての基本機能
メイン画面は、上部に操作ボタンやアドレスバー、下部左側には「お気に入り」「履歴」などのタブ切り替え式のパネル、下部右側にはブラウズエリアが配置された構成。画面下部左右の分割サイズは、ドラッグで自由に変更でき、さらにそれぞれを畳んでしまうことも可能。横幅はpixel値や比率で指定することもできる。
タブ切り替え式のパネルは「お気に入り」「お気に入り検索」「履歴」「スナップWeb」「解析」など、計七つ。
「お気に入り」は文字通り、お気に入りのページを登録しておくもの。フォルダで階層管理できる。「お気に入り検索」を使うと、お気に入りに登録したアイテムを文字列検索することが可能だ。
「履歴」は、ページが表示された状態で「登録」ボタンをクリックすることにより、ページのURLやタイトル付きで「履歴」パネルに登録できるもの。あとからじっくり読みたいページを、「お気に入り」とは別に管理することができる。
「スナップWeb」では、「スナップ」ボタンをクリックすると、ブラウザに表示されたページが「スナップWeb」パネルにも表示される。「スナップWeb」側のリンクをクリックすると、ブラウザ側の新規タブにリンク先のページが表示される仕組み。「スナップWeb」で利用できるのは1ページのみ。別のページをスナップすると更新される。
「解析」は、ページ上のリンク構造を1レベルから3レベルの間で表示するもの。テキストのみの表示とHTMLソースの表示とを切り替えられる。
そのほかにも、
- 選択中のタブから右側や左側だけをまとめて閉じる(一括削除)機能
- タブのロック
- ページ内の文字列検索
といった機能がある。ソフトウェアキーボードとかな漢字変換
ソフトウェアキーボードでは「かな」「英数」「記号」「短縮(テンキー)」の各タブ画面上にキーパッドが用意され、「カナ」「大文字」「全角」「半角」ボタンと組み合わせて、入力する文字を指定する。「ゃ」「ゅ」「ょ」のような、促音・拗音を表す際の半音文字を入力するための「拗音」ボタンや、「濁音」「半濁音」ボタンなどもある。
ソフトウェアキーボードで文字を入力すると、キーボード画面の右側に変換候補が表示される。変換候補を確定し、アドレスバーや検索バーに文字を入力するには、リスト上の候補をクリックするか、「選択」ボタンを使えばよい。どちらを使うかはオプションで指定する。かな漢字変換が不要な場合は、「無変換」ボタンを押せば、そのままアドレスバーや検索バーに入力される。
利用できる変換用辞書は、ソーシャル予測変換/ソーシャル通常変換(Social IME)、VJE予測変換/VJE通常変換(かな漢字変換Webサービス)の四つ。すべてを利用することもできる。メニューバーの「変換」で選択・指定できるようになっている。
ソフトウェアキーボードの起動方法は、アドレスバーや検索バーのクリックのほかにも、【Shift】キー+クリックや【Alt】キー+クリックも選べる。ソフトウェアキーボードを「起動しない」という設定も可能だ。