個人事業主や小規模企業に最適な青色申告書作成ソフト。一般的な勘定科目があらかじめ登録され、リストから選択するだけで簡単に記帳できる。「MJSかんたん!青色申告10」は、毎日の帳簿入力を省力化する機能や自動集計機能など、多彩なサポート機能で、はじめてでも戸惑うことなく操作できるよう工夫された青色申告書作成ソフト。毎日発生する入出金の仕訳作業の記録から、各種集計表やグラフの資料作成、決算用書類の印刷まで、すべてをカバー。作成した青色申告決算書や収支内訳書は、印刷してそのまま税務署へ提出できる。消費税10%にも対応する。
起動後に表示されるメニュー画面は「アシストメニュー」「アシストバー」「ヘルプメッセージ」の三つのエリアで構成される。「アシストメニュー」では入力画面の呼び出しなどの基本的な操作を、また「アシストバー」では作業画面の切り替えや使用頻度の高い機能の呼び出しなどを行える。「ヘルプメッセージ」には「いま操作している画面の使い方などの説明」が表示される。
「アシストメニュー」は「入力」「資料」「設定」「ツール」「決算」「流れ」「ヘルプ」の各タブ画面からなる切り替え式。「設定」では、会社情報や科目、固定資産などの基本的な情報の入力と、摘要辞書および伝票辞書の管理を行える。摘要辞書には摘要と科目の関連付けを、また伝票辞書には毎月発生する仕訳などを登録しておくことが可能。どちらも入力作業を省力化してくれる。
実際に入力が必要な書類は「入力」にまとめられている。「現金出納帳」「預金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「振替伝票」「伝票リスト」「経費帳」「製造経費帳」「入金伝票」「出金伝票」の10項目が用意され、帳簿形式・伝票形式のいずれでも入力できる。
「資料」では「総勘定元帳」「日計表」「残高試算表」「補助残高集計帳」「比較試算表」「仕訳帳」「日次推移表」「月次残高推移表」「月次補助残高推移表」「摘要集計表」「摘要損益集計表」の11種類の資料を参照することが可能。各種入力画面で登録したデータの集計結果を確認できる。表の内容をグラフ化したり、Excel(2003以降のバージョン)のワークシートに変換したりすることも可能だ。
こうして入力・集計したデータをもとに「決算」で決算書類を作成する。「決算」では「経費按分仕訳の作成」「減価償却仕訳の作成」「青色申告決算書」「収支内訳書」「確定申告書」「減価償却費集計表」「減価償却計算明細書」「消費税集計表」といった書類を作成できるほか、「電子申告(e-Tax)データ作成」を行うこともできる。
一方、「アシストバー」に用意された項目は「作業中の処理」「付箋の内容」「お気に入り」「科目リスト」「よく使う科目」の五つ。いずれも補助的な操作に使用する。
「作業中の処理」には、そのときに開いている入力画面がリスト表示され、タスク切り替えツールのように使うことが可能。「付箋の内容」は、台帳や伝票につけた付箋が表示されるもの。後日あらためて確認したい伝票などに付箋をつけておけば、簡単に参照できる。
「お気に入り」は、よく使う伝票などをすぐに呼び出せるように登録しておく、ショートカット的な機能。同様に「よく使う科目」は科目のショートカットだ。さらに「科目リスト」では、すべての科目が「固定資産」「経費」などのカテゴリーで階層管理され、項目のダブルクリックで、関連する入力画面を呼び出すことができる。
そのほか会計データ全体の管理機能として、パスワード保護、データのバックアップとレストア、データの分割・修復・最適化などを行うことが可能。仕訳データや台帳をインポート/エクスポートすることもできる。