ウィンドウデザインや動作など、Windowsのさまざまな項目をカスタマイズできる“Tweaker(微調整)”ソフト。マウス中心の操作で簡単に設定できる。「Winaero Tweaker」は、例えばタイトルバーのデザインやさまざまな動作をWindows XP風にしたり、Windows 7以降は自由に行えなくなった画面の色設定を詳細に行えるようにしたりできるカスタマイズソフト。UAC(ユーザアカウント制御)の有効/無効を切り替えたり、ビルトインAdministratorアカウントの有効/無効を切り替えたりするのも簡単。さらにショートカットアイコンに付く矢印を非表示にしたりなど、カスタマイズできる項目は多岐にわたる。Windows 10/8.1/8/7で動作する(カスタマイズできる項目はWindowsのバージョンによって異なる)。
設定(メイン)画面は、エクスプローラ風の左右二分割構成。画面左側のツリーで設定項目を選択し、画面右側でカスタマイズの内容を指定する。
Windows 10では、アクティブウィンドウも非アクティブウィンドウもタイトルバーの色が白で、どのウィンドウがアクティブなのか判別しづらい。さらに(タイトルバー以外の)ウィンドウ枠の幅が1pixelしかなく、ウィンドウの境目もわかりづらい。「Winaero Tweaker」では、タイトルバーに色を付ける「Colored Title Bars」、ウィンドウデザイン全体を変更できる独自のテーマ設定「Aero Lite」でこれらの問題を解決することが可能。Colored Title Barsでは、ウィンドウ枠の太さは変更せず、タイトルバーの色を白からほかの色に変更できる。Aero Liteはタイトルバーの色のほか、ウィンドウ枠の太さも従来のWindows同様の太さにすることが可能。Aero Liteを適用した状態では、ウィンドウの外見はWindows 8.1/8とほとんど変わらない。
タイトルバーやウィンドウ枠の色は、Windows 8.1/8と同様の水色がデフォルトで使われるが、Windows 10の色設定にあるアクセントカラーを変更すれば、連動してタイトルバーの色なども変わる。アクセントカラーは通常、Windows 10で用意されたバリエーションからしか選べないが、「Winaero Tweaker」では、アクセントカラーに任意の8色を追加することが可能。色設定の幅が広がる。
Windows 10で変更になった標準ツールを従来のものに戻すことも可能。サウンドの「ボリュームコントロール」は、Windows 10ではマスタボリュームしか変更できないが、「Winaero Tweaker」を利用すれば、Windows 7などと同様の「音量ミキサー」が表示される。音量ミキサーではアプリケーションごとに音量を調整することが可能だ。
日付と時刻の表示および設定も同様。Windows 10ではかなり大きなウィンドウが表示されるようになったが、「Winaero Tweaker」では、Windows 7風のものにすることができる。
そのほかにも、
- ウィンドウ枠のサイズ変更
- メニューの各選択要素の高さの変更
- タイトルバーやタスクバーの表示フォントの変更
- ログイン時に【Ctrl】+【Alt】+【Del】の入力を要求
など、さまざまな設定項目が用意され、好みでカスタマイズできるようになっている。