Windows 10が登場して以来、Windows 10に関するツール類の数は急速に増加しつつある。なかでも多いのが「Winaero Tweaker」のような「Windowsそのものの設定を変更する」機能を持つものだ。Windows 10のユーザインタフェースは、デスクトップパソコンやタブレット、モバイルデバイスまで共通で使用できることを目指している。そのため、使い勝手や動作はWindows 7/Vista/XPはもとより、Windows 8.1/8に比べても変わった部分が多い。「スタート」ボタンを押した際の機能だけは、スタート画面からスタートメニューへと“先祖返り”しているが、そのほかはかなり大きな変貌を遂げている。人それぞれだろうが、変貌には「歓迎できるもの」も「歓迎できないもの」もある。
「Winaero Tweaker」に搭載されたWindows 10向けの機能を利用すれば、そうした「歓迎できない」変化をカスタマイズし、従来のWindowsと同じにすることができる。特に注目したいのは、やはりウィンドウデザインをカスタマイズできるもの。筆者は、Windows 8.1/8/7などのワークステーション向けOSはもちろん、サーバOSであるWindows 2012 R2を使う機会が多い(というか、そちらを使っている時間の方が長い)ため、Windows 8.1/8の操作性にはすっかり慣れてしまった。結果的に──ウィンドウデザインの違いから──やはりWindows 10とServer 2012とを併用するのは結構つらい。
この問題は、来年には登場するであろうWindows Server 2016では解決するのかもしれないが、現時点においては、両者の操作性を統一できる「Winaero Tweaker」は貴重な存在だ。コントロールパネルの構成など、根本的な部分の変更はどうしようもないが、ウィンドウデザインだけでも同じになるのはかなり大きい。
(天野 司)