ディスクの断片化を解消し、本来のパフォーマンスを引き出す最適化ソフト「Diskeeper」シリーズの新バージョン。断片化防止機能をはじめ、中心的な機能が強化された。「Diskeeper」は、パソコンのパフォーマンス低下を引き起こす断片化(フラグメンテーション)を解消するディスク最適化ソフト。自動での最適化に加え、断片化の発生そのものを抑制して、ディスクを常に快適な状態に保ってくれる。新バージョン「15J」では、断片化防止機能「IntelliWrite」が強化され、より多くのデータを連続して書き込めるようになったほか、「IntelliWrite」でも防げなかった断片化を直ちに処理する即時デフラグ機能「Instant Defrag」、ほかの処理に影響を与えずに最適化を行う「InvisiTasking」なども強化され、いずれも「2.0」にバージョンアップした。デフラグエンジンには従来、Serverエディションのみの搭載だった高速・大容量の「Titan Defrag Engine」が搭載された。
基本的にバックグラウンドで動作し、インストール後はユーザが特に操作を行う必要はない。自動でディスクを最適な状態に維持してくれる。このためメイン画面の役割は、動作に関する設定とレポート画面の呼び出しのみ。手動での最適化を行うことも可能だが、画面上から直接、実行するようなボタンは省かれている。
「設定」メニューの項目は「システム」「ディスクの状態」に大別される。「システム−基本設定」では、最適化の方法──自動断片化解消または自動領域回復──をチェックボックスで切り替えることが可能。「システム−詳細設定」では、自動デフラグの処理方法を、
- 断片化の防止のみを実行
- 深刻な断片化のみの防止および解消
- 断片化の防止と解消を広範囲で実行
- ストレージの種類に応じて断片化の防止と解消を広範囲に実行
から選択できる。最適化対象から除外するファイル/フォルダの指定、自動最適化を行う曜日・時間帯などの実行パターンの設定なども行える。「ディスクの状態」は、認識しているディスクの種類(インタフェース)やボリューム名、S.M.A.R.T.情報の監視方法や監視対象(温度、読み取りエラーなど)、電子メールによる通知の設定などを行うのに使用する。
最適化によって改善された断片化のほか、1時間あたりの平均的なCPU使用量(7日間平均)、ディスクのアクセス状況、リソース使用率の高いプロセスやファイル形式などの統計データを「レポート」で確認することも可能。PDF形式でファイル保存したり、印刷したりすることもできる。