流体力学のプログラムを応用したアクションゲーム。カラフルな粒子の流れを眺めているだけでも楽しめる。物理演算による粒子の動きに癒やされる“流体アクションゲーム”
「流体de月面着陸」は、女子高生と博士とのやりとりを楽しみながら、物理演算を利用した擬似的な水中(仮想のエーテルという空気みたいなものの中)で宇宙船を操作するアクションゲーム。濃密なエーテル流の中を燃料の噴出と重力を利用して宇宙船をコントロールし、レアアースを回収するとともに、着地地点に無事着地させることが目的。
ゲームの舞台は20XX年の世界。半導体の原料となるレアアースが地球上から取り尽くされ、世界的にグラフィックボード(GPU)の価格が高騰して「グラボショック」と呼ばれる事態に陥る。主人公の女子高生プログラマ「慧(けい)」もグラボショックのあおりを受け、性能のよいグラフィックボードを入手することができず、思うようにGPUプログラミングを試せないでいた。
そんな慧に問題解決の道を示したのは知り合いの博士。博士によれば、月には大量のレアアースが存在する。博士が以前より作り続けて完成した宇宙船を使って大量に持ち帰れば大金持ちになることができ、グラボショックも解決できるとのこと。そのためにプログラミングが得意な慧に宇宙船を操縦してほしいという。
かくして慧は、博士の(しょうもない)野望とGPUプログラミングのため、月までレアアースを取りに行く決意をする……。
宇宙船の操作は燃料の噴出と機体の左右回転だけ
操作はキーボードで行う。博士と慧の会話を進めるには【Z】キーを押す。会話のスキップは【X】キー。宇宙船の操作開始と燃料噴射はスペースキー。キーを押し続けることで燃料噴射が続き、宇宙船の移動速度がアップする。噴出する燃料の量に制限はない。左右の回転操作は【←】/【→】キーだ。
序盤では使用できないが、ステージが進んで慧が新たなプログラムを開発することにより、宇宙船に変形機能が追加される。【C】キーで宇宙船を丸型から縦型に、縦型から横型に変形させることができるようになる。宇宙船の形状により、エーテル流の影響の受け方が変わってくる。状況に応じて適切に変形させよう。
ゲームの内容はステージ制のアクションゲーム。キー操作と月面に存在する重力とを上手に使って宇宙船を操作し、スタート地点から出発して、ステージ上に赤く示された着地地点に宇宙船を着陸させればよい。
ただし、コントロールをミスしてステージ上の崖や天井、画面の縁などに宇宙船が接触すると宇宙船が爆発し、スタート地点またはセーブポイントからのやり直し。着地地点に着陸する際の速度や角度が適切でなかった場合もやり直しとなる。
ステージがある程度進むと、さらにステージ上に散らばったレアアースの採取ミッションも追加される。