テレビドラマのガイドブックに出てくるような「人物の相関図」を作成できるソフト。アイコンなどが豊富に用意され、カラフルでわかりやすいチャートを作成できる。「人物相関図専科」は、人間関係を表すチャートを簡単な操作で作成できるよう工夫されたソフト。人物のアイコン、関係を表す線、装飾枠などを自由に配置して相関図を作成できる。あらかじめ用意されたオブジェクト(パーツ)のほかに、ユーザが用意した画像を使用することも可能。作成した相関図は印刷したり、画像ファイルとして保存したりできる。
Microsoft Officeと同様のリボンインタフェースを採用。メイン画面は「リボンメニュー」と、作成作業を行うための「ビュー」、オブジェクトのプロパティ設定するための「プロパティエリア」で構成される。相関図に配置するオブジェクトのうち、人物アイコンや図形は「ノード」、オブジェクトを結ぶ線は「アーク」と呼ばれ、ノードとアーク、またはアーク同士を結合できるようになっている。オブジェクトを動かすと、オブジェクトの動きに動じて、結合されたポイント(結合点)も移動する仕組み。ノードを移動させるたびにアークの位置を調整する必要はない。
人物アイコンには、帽子や髪型、眼鏡や髭の有無などを組み合わせたオプションがあり、さらにバツ印、鍵、クエスチョン、チェック、匿名の各マークをアイコンと組み合わせることができる。人物アイコンは、上半身、肩上、首上から選択して、ビューに挿入することができ、色やサイズ(5段階)も指定できる。(用意されたアイコンではなく)任意の画像をアイコンの代わりに使用することも可能だ。
配置したアイコンは、拡大・縮小、変形、回転さたり、名前を編集したりすることも可能。回転はアイコンと名前とをそれぞれ個別に設定できる。アイコンに対する名前の相対位置を動かすことも可能。オブジェクトの位置はドラッグで自由に指定できる。さらに複数オブジェクトの位置をまとめて揃えたり、間隔を均等にしたりすることも可能だ。
人物間の関係を表す線には、直線、矢印付き直線、曲線のほか、婚姻関係および親子関係を表すための線や、グループ分けに便利な大カッコ/中カッコがある。線やカッコにもテキストを入力することが可能。関係性をより明確に表すことができる。人物アイコン同様、オブジェクトに対するテキストの相対位置は変えることが可能。線以外には角丸四角形や五角形、フローチャート記号などのシンボルや吹き出し、注釈、方位記号、メモリなどを利用できる。
オブジェクトのプロパティには、内部の塗り潰し色やテクスチャパターン、グラデーション、内部を透明化して重なった下のオブジェクトを表示できるようにする「くり抜き」、影、ぼかし、枠線の太さや線種、角丸の度合いを調整できる「丸みヘコミへこみ率」など、さまざまな項目が用意され、表現力は非常に高い。
そのほかにも、装飾文字やフレアの挿入、画像の補正やトリミングなどが可能な画像処理機能、ユーザが手軽に加工できる“カスタマイズ可能なクリップアート”といった趣の「プラスオブジェクト」機能などを備える。