「人物相関図専科」という名前ではあるが、実のところはもう少し幅広く汎用的に利用できるソフトだと考えてよい。特に装飾関連機能は強力で、カラフルで目立つチャートを作成したい人にはお勧めだ。人物アイコンは基本的な3種類の形(首上、肩上、上半身)に、髪型や帽子、髭、眼鏡などを組み合わせるもので、イラスト的なかわいらしさというよりは、もうちょっと無機質っぽいシンボルマーク的ものだが、キャラクタ性を強調したいときは、任意の画像を使用することもできる。例えば、趣味でマンガを描いている方なら登場人物の絵を配置して、「キャラクタ設定表を兼ねた相関図」に仕上げることも可能だ。
そのほか、血縁関係を表すのに便利な家系図的な線も用意されているし、大カッコや中カッコを使ってグループを表したり、注釈や吹き出しを書き加えたりすることもできる。
画像処理機能で加工した写真に装飾枠を組み合わて額縁のようにレイアウトしたり、装飾文字ツールでカラフルなロゴを作成したりなど、ビジネス向けのチャート作成ソフトとはひと味もふた味も違った楽しみ方ができる。
(福住 護)