文字や画像を組み合わせ、デザイン性の高いCD/DVD/Blu-ray用のオリジナルラベルを作成できるソフト。テンプレートやパーツを選択し、プレビュー上でマウスで位置やサイズを調整しながら、イメージ通りのラベルができるまで、ほぼ一画面で操作が完了する。「らくちんCDラベルメーカー」は、CD/DVD/BDのディスクやケースに貼付するラベルシールを簡単な操作でデザインし、印刷できるソフト。光学ディスクメディアのラベル面に直接プリント(ダイレクト印刷)したり、市販のラベル用紙に印刷したりできる。新バージョン「17」では、過去に使ったフォントが最上段に表示される「フォント履歴」機能や、文字をマウスドラッグで自由に変形できる機能などが追加され、使い勝手が向上。メディアナビ発売のほかのアプリケーションとの連携機能も強化された。例えば「Photomaker Pro」と連携して、編集画面に貼り付けた写真を加工したり、「SMACom Wi-Fi写真転送」と連携して、スマートフォン内の写真をWi-Fi経由で取り込んだりといったことが可能になった。上位のPro版では、オブジェクトの配置機能や写真の切り抜き精度などの強化も図られた。
ディスクラベルとケース(ジャケット)は、すぐに利用できるテンプレートが数多く収録されている。テンプレートは「ミュージックCD」「画像&写真」「ビデオ&ムービー」に分類され、それぞれバラエティ豊富。音楽CDはもちろん、写真やビデオが収録されたCD/DVDのラベル作りにも使える。背景柄もCDディスク、ケース(表/裏)、フロッピー/MO、DVDトールケース(アウター/インナー)など、さまざまなサイズのものがある。
ラベルを構成するパーツ(デザイン要素)としては「文字」「画像」「写真」「イラスト」「図形」「シェード」「スタンプ」などを追加することが可能。「文字」パーツでは、フォント、文字色、影、縁取りなどを好みで設定することができる。文字色では、2色のグラデーションで塗りつぶしたり、文字内に画像を貼り付けたりすることも可能。さらに一連の文字列をまとめて、波形や台形、菱形などに変形させることもできる。
「画像」は、複数のパーツを一括で読み込むことが可能。枚数に応じて盤面上に自動レイアウトさせることができる。レイアウトパターンは、ディスク用の円形、ケース用の矩形を合わせ、50種類以上を収録。最大32枚の画像をラベルに掲載できる。例えばディスク用では、
- 円周上にそのまま配置する「円周」
- 円周沿いに画像を伸張して並べる「ドーナツ型」
- 扇形に画像を伸張して隙間なく並べる「円形」
- 隙間なく格子状に並べる「整列」
- 無作為に並べる「ランダム」
などからレイアウトを選択することが可能。ケース用も、縦または横の「一列配置」や2辺に並べる「L字型」など、多彩なパターンから選択できる。利用する画像の枚数や画像の方向(内向き/外向き)などのオプション設定も行える。「シェード」は、塗り色を自由に選択できる単色のイラストのこと。文字(ロゴマークなど)や数字(丸囲み)のほか、飾り(細かい装飾のある図形)、モチーフ(人物、模様、アイコンなど)など、豊富なサンプルが用意され、ラベルを飾る小さなアクセントとして利用できる。
文字や図形を組み合わせたオリジナルのデザインパーツ「スタンプ」を作成することも可能。社名やディスク種類などのロゴマークや「持出厳禁」「保存用」などの注意書きを作るときに便利だ。
操作は基本的にメイン画面のみで完結し、はじめてでも直感的に使えるが、さらに親切な「らくちんナビ」も用意されている。「ジャンル(作成するラベルの種類)の選択」「用紙の選択」「ラベルテンプレートの選択」……と、ナビゲーションに従って操作することにより、迷わずに作業を進められるようになっている。
そのほかにも、
- 自動バックアップ(不測のトラブルでソフトが終了したときでも、バックアップから過去に作成した状態を呼び出して編集を再開できる)
- 色のスポイトツール(編集画面に配置した画像や文字から必要な色を取り出し、コピー/ペーストできる)
といった機能を備える。