戦士育成学校で学ぶ五人の若者が、二つの世界で魔物と戦う姿を描いたファンタジーRPG。五人の若者は故郷だけでなく、異世界でも魔物と戦うことに
「魔法戦士コネクターズ!」は、異世界に迷い込み、わけもわからないうちに魔法戦士として戦うことになってしまった五人の若き男女の姿を描くファンタジーRPG。はたして五人は元の世界への道を繋ぐことができるだろうか……。
物語は「イカルガ」という世界からはじまる。魔法が存在し、戦士育成学校では魔法を含む、さまざまな戦闘技術の指導や軍事教練が行われていた。そうした学校のひとつ「イカルガ戦士育成学校」の生徒五人が物語の中心となる。五人の共通点は「最近、街中によく出現するようになった魔物との戦闘経験がある」こと。そのことで校長室に呼ばれた帰りに立ち寄った教室で異変に遭遇し、「プロクト」と呼ばれる異世界に飛ばされてしまう。プロクトではなぜか魔法戦士として大勢の人間から歓迎され、わけもわからないうちに王様のもとへと連れて行かれる。
大臣によれば、プロクト周辺でも魔物の出没が続き、中世ヨーロッパに似たこの国の兵士は劣勢を強いられているとのこと。この状況を打開するため、魔法を用いて魔物を討伐できる「魔法戦士」の力を借りることにしたのだという。一応、依頼という形式を取っているものの事実上、拒否はできないに等しい。実際に困っている人たちもいる。こうして五人は魔法戦士となり、魔物討伐に乗り出す決意をする……。
若者たちは自らの心の傷を解消するため、魔法戦士となることを決意する
「ワタル」は、座学が大嫌いで、14回連続赤点という恥ずかしい記録を樹立した槍術家の少年。親友の「タクヤ」を戦争で亡くしたことから、もう二度と目の前で誰かを失いたくないという気持ちが強い。攻撃力と速さを備えた槍技が得意。
「スミカ」は、ワタルと幼なじみの、明るく気さくなガンナーの少女。兄は優秀な戦士。周囲からも両親からも常に兄と比較されてきたこともあり、「誰かの役に立ちたい」「お兄ちゃんのような立派な戦士になりたい」という気持ちが強い。銃を使った速攻が得意。速さはパーティで一番。
「ヤマト」は、ワタルとスミカの幼なじみのアーチャー。パーティ内ではツッコミ担当。病気になった母を父が捨てたことにより、現在は母との二人暮らし。人一倍正義感が強く、どんな悪の前でも揺るがない正義でありたいと思っている。耐久力が強く、持久戦向き。
「アヤネ」は、ワタルが憧れる才色兼備の“学年のマドンナ”。柔らかい物腰と謙虚な振る舞いで男子生徒からの評価が高い。男尊女卑の風習が残る村の呪縛から逃れるため、村の価値観ではあり得ない女性の戦士になることを志す。魔道士で、攻撃魔法よりも回復魔法や補助魔法を得意とする。
「クオン」は、戦士育成学校主席の魔法剣士。一見クールな一匹狼で判断も冷静だが、どことなく掴みどころのない性格をしている。出生や出身にも謎が多く、なぜか学校の内部事情に詳しい。戦闘では成長が早く、魔法剣と強力な爆発魔法を使いこなす。
この五人が魔法戦士としてパーティを組み、敵との戦闘を繰り広げる。
戦闘ではタイムラインを利用したさまざまなテクニックを駆使
ゲームの内容は、ランダムエンカウント制のバトルが中心のRPG。戦闘はターン制ではなく、敵味方を含めた全キャラクタがひとつのタイムラインを共有し、それぞれの敏捷性に応じて順番に行動するCTB形式が採用されている。
戦闘において重要なのは各キャラクタのMP(メンタルポイント)。MPが高いほど技の威力が大きくなる。逆にどんなに強力な技でも、MPが0だと効果がない。MPは敵からの攻撃を受けると減少し、アイテムを使うか、敵にトドメの一撃を与えると回復する。防御によっても回復するので、MP値が下がって攻撃に威力がなくなったキャラは防御させて休まさせればよい。
アイテムやスキルの使用に「準備時間」が必要なことも特徴のひとつ。準備時間が必要なアイテムやスキルを選択すると、そのキャラクタのタイムライン上の位置が下がり、順番が来たときに発動する。準備時間の長さは使用するアイテムやスキルにより、さらに使用するキャラクタの敏捷性にも影響される。
「行動順序ボーナス」も重要だ。ボーナスが付いた状態で順番が回ってくると、さまざまなプラス効果を得ることができる。そのため、「敵にボーナスが入りそうなときには、味方の行動順をずらして割り込み、ボーナスを奪い取る」といったテクニックが戦闘の鍵となる。
そのほかにも、EP(Excite Point)が100たまった状態のときにのみ発動できるEP技などがある。