過って不思議な生物を召喚してしまった三人を中心に物語が展開する“史上最凶現代SF”アドベンチャー。謎の生物を召喚した三人はやがてとんでもない事態に巻き込まれる
「REVIVAL RESET 特別体験版」は、夏の愛知県名古屋市中心部を舞台にしたノベルゲーム。個性的なキャラクタが数多く登場する。先の展開を読むことができず、プレイヤーに続きと結末が気になるようにさせる絶妙な構成。完成版は2014年冬のコミックマーケットで委託配布され、その後はネット上でも配布される予定。体験版では、物語が大きく動き出すところまでを楽しめる。
主人公は、孤独で陰鬱な高校生活を送る少年「瀧瀬結真(たきせ・ゆうま)」。夏休みに入ろうかという7月のある日、結真は妹の「瑠璃」、そして瑠璃の友人で、疎遠ではあるものの結真の同級生でもある「桐崎彩華」とともに、意図せず謎の生物を召喚してしまう。
子豚のような姿の「ベルブ」と名乗るその生物は、見かけによらずとんでもない力の持ち主。宙に浮き、壁などをすり抜けることができ、突如として物を出現させたり、どこかに送ったりすることができる。しかし、ベルブの姿を見ることができるのは、召喚した三人だけだ。
強力な力を持ちながらも子どもっぽく、意外に素直なところのあるベルブは、結真にひとつの取り引きを持ちかける。結真がほしがっている初回版のゲームを渡す代わりに、ベルブが作った“とあるゲームソフト”を探し出してほしいという。「リバイバルリセット」という名の“DSD用ゲームに手を加えたという目的のパッケージ”を手に入れたベルブは結真に協力させ、なにやら改造を繰り返す。果たしてそのゲームソフトの内容とは……。
主人公を取り巻く曲者揃いの登場人物。完成版での活躍も楽しみ
「瀧瀬結真」は、愛知県立明京高等学校に通う2年生。物心ついた頃から内気で無口、口下手なため、クラスに友達はいない。部活はマンガを読んだり、ゲームをしたりする文化研究部(文研部)に所属。部内での人間関係は良好だが、クラスの上位グループの一人「桂木翔太」に先月から目をつけられ、カツアゲの対象にされている。
「瀧瀬瑠璃」は結真の妹。中学2年生。一人暮らしをしている結真の部屋に、夏休みを利用して泊まりに来た。背は高くないもののバスケット部に所属し、兄とは逆に活発でフレンドリーな性格。頭は悪く、天然。ただし本人は、自分の頭が悪いことは自覚しているものの、天然なところは克服できたと思っている。
「桐崎彩華」は、クラスの上位グループの一人。結真のようなウジウジした性格の人間が大嫌い。いつも結真に対しては高圧的な態度を取り、睨みつけてくる。中学時代はバスケット部だったらしく、当時小学生だった瑠璃が彩華の中学に練習試合をしに行ったのがきっかけで友達となる。現在は劇団に所属し、レッスンを受けている。密かにゲーム好きだが、学校ではそれを秘密にしている。
ベルブを召喚した結真、瑠璃、彩華の三人が中心となり、物語が展開される。そのほかにも、彩華の弟の「悠斗」や、劇団の先輩の「折原早希」、文研部部長の「倉田博臣」、文研部員の「水橋柚月」、カースト上位三人の最後の一人「宇野拓巳」など、多彩な面々が物語を彩る。