「詐欺師の青年」と「嘘が主食のドラゴンの少女」の物語を描いた短編RPG。主人公は運よく町の娯楽施設の警備員になりすまし、情報収集を開始
「LiEat2 -嘘喰いドラゴンと紺碧色の夢喰い-」は、「ドラゴンの情報を聞いてアジュールタウンにやって来た詐欺師の青年」と「嘘喰いドラゴンの少女」の二人組を主人公にしたRPG。短編で30分から1時間程度で遊べる。全三部作の第二話目。前作「LiEat -嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼-」の続編にあたるが、本作品だけでも十分に独特な世界観を楽しむことができる。
ゲームの主人公は、二十歳くらいの詐欺師の男性と、男性をパパと慕うドラゴンの少女の二人。二人は一緒に行動することもあれば、どちらか一方だけが行動することもある。どちらか一方がメインではなく、両方がメインといった位置付けになっている。
物語は、詐欺師の青年が町で寝ている男と服を交換したところからはじまる。ドラゴンの情報を聞きつけてやって来た町の名前は「アジュールタウン」。服を奪われた男は「ハロルド・ラドフォード」で歳は18。服に付いていたバッチから名前と年齢、この町の娯楽施設の警備員であることを知った詐欺師はハロルドになりすまし、娯楽施設で寝泊まりすることを目論む。
幸いなことにハロルドは今日から娯楽施設に務めることになっていた新人だったため、うまくなりすますことに成功。拠点を得た詐欺師はドラゴンの情報収集を開始する……。
登場するキャラは一癖も二癖もある個性派揃い
詐欺師の青年は移動先の町ごとに名前が変わる。前作では「レオ」(後述の「ニール」によると本名は「テオバルト・レオンハーツ」)を名乗っていたが、本作品では「ハロルド(通称ハル)」を名乗る。息をするように嘘を吐き、ナイフや「うそつき」を武器に怪物と戦う。
「エフィーナ」は、嘘を主食とするドラゴンの少女。人の吐いた嘘を怪物という形にし、怪物と戦って勝つと食べることができる。一方で甘い物も好物。詐欺師の青年のことをパパと慕う。
「ソフィア・ファネーレ」は、舞台となる娯楽施設のマスター。昔は処刑人をやっていたらしく、いまでもその当時の後遺症がある。「ウィリアムは」は、半年前にソフィアが拾ってきた少年。人見知りで臆病な性格。「ルーカス」は、娯楽施設の酒場で働く青年。好物は酒と女と金。「オリヴィア」は、娯楽施設のカジノで働くヘビの女性。そして、ドアマンで狼男の「トム」と「マース」のトーマス兄弟の6名が娯楽施設の従業員だ。
本当に嘘の台詞から発生した怪物を倒せば、効率よく怪物を消せる
ゲームでは、シナリオに沿って娯楽施設内の酒場やカジノ、客室などを回って探索し、出会った人と会話して情報収集したり、本棚などを調べてアイテムを入手したりする。エフィーナの能力により、人が嘘を吐くと怪物が出現するので、怪物と戦って経験値を稼ぐこともできる。
怪物との戦闘は、接触しただけでははじまらない。怪物を調べると、その怪物が出現する原因となった言葉が表示されたのち、「ウソ」「ホント」の二択が表示される。ホントを選ぶと何も起こらず、ウソを選んだときのみ戦闘画面に移行する(ゲーム終盤には二択が表示されず、直ちに戦闘に突入する敵も出現する)。
戦闘に参加しているキャラクタ全員のHPがゼロになるとゲームオーバー。戦闘に勝利し、怪物の言葉が本当にウソだった場合は、その怪物と同時に発生した怪物すべてが消滅する。ウソではなかった場合は、その怪物だけがエフィーナに食べられる。