ローカルマシン上でのコピーだけでなく、インターネット経由で友だちのコンピュータに保存することもできる、ユニークなバックアップソフト。「CrashPlan Free」は、ファイル/フォルダ単位でのバックアップに対応したバックアップソフト。オンラインバックアップを行えるほか、スケジュールにもとづく自動実行も可能。ネットワーク通信速度の制限やCPU使用率の制限といった機能も備え、ほかの作業の妨げにならない。「CrashPlan」が提供するオンラインストレージを30日間無料で試用できる(継続使用にはライセンスの購入が必要)。
インストールすると、ログオンしているユーザのフォルダが自動的にバックアップ対象として登録され、バックアップ先のドライブやフォルダを指定するだけで、ただちにバックアップを開始できる。バックアップ対象から不要なファイル/フォルダを除外したり、ユーザフォルダ以外を追加したりすることも、もちろん可能。バックアップ対象のファイル数や容量は(メイン画面上の)ホーム画面で確認できるようになっている。
ホーム画面には、バックアップ対象一覧のほかにも、バックアップ先フォルダなどがタスク名として表示され、「バックアップ開始」ボタンのクリックで任意にバックアップを実行することが可能。スキャンのスケジュールを設定して、自動でバックアップを実行させたり、パックアップを実行する曜日や時間帯を制限したりすることもできる。
バックアップの結果はフォルダツリー形式で表示され、必要なものを選んで復元することが可能。フォルダツリー上では文字列検索も行える。
大きな特徴は、ローカルマシンでのバックアップ以外に、「CrashPlan」がインストールされたLAN上のほかのパソコンやインターネット接続された友だちのパソコンとの間で相互にバックアップできること。「CrashPlan」を使用するにはユーザアカウントにログオンする必要があり、異なるパソコンでも同じアカウントでログオンすることで、接続先のパソコンを認識できる。接続中のパソコンがあれば、タスクの一覧に表示され、ボタンクリックだけでバックアップを行える。
ほかのユーザからのバックアップを受け付けるかどうかはもちろん、実行可能な曜日・時間帯を指定することも可能。バックアップ先は、(ローカルマシン上でのバックアップとは関係なく)ほかのパソコンからのバックアップ専用のフォルダを指定できる。友だちのパソコンを指定する場合は、ホーム画面に表示されている「許可コード」を互いに教えることで、相手のパソコンが認識される。
オプションでは、
- ユーザログオンのためのアカウント管理
- 「CrashPlan」全体のパスワード保護
- ネットワークの通信速度制限やプロキシ設定
- CPUの最大使用率(上限)設定
- Twitterや電子メールを利用したバックアップ状況の通知
などを指定できる。