国家の存亡をかけた大戦争を背景にしたファンタジーRPG。軍の対諜報作戦担当となった主人公を操り、国内に潜む敵国スパイの諜報網を壊滅させ、国内の治安維持に努める。南の島王国は国の存亡をかけた大戦争に突入。国内防備が手薄になる
「英雄たちのレクイエム 〜魔界伝説III〜」は、「魔界伝説」シリーズでおなじみの島を舞台にした、謎解き中心のファンタジーRPG。戦闘力が低いことを理由に国内の治安維持要員に回された主人公を操作し、島内で発生する不審な出来事を解決してゆこう。
物語の舞台は「南の島」。魔獣歴1941年の現在、2601年の南島歴を数える、歴史ある島だ。現国王は在位16年目。この島に対し、以前から石油などの戦略物資の輸出を停止し、内政干渉や海外在住邦人の差別などを行ってきた「悪倫感合獣国(あくりんかんがっじゅうこく)が、「春の音」と呼ばれる挑戦的な書簡を送りつけてきた。国王の退位や外交権の譲渡など、書簡の内容に従うことは悪倫感の支配下に置かれ、あらゆる権利を奪われることを意味する。圧倒的な戦力を誇る史上最強の国、悪倫感。国王は熟慮の末、死地に活路を開き、南の島の未来を掴み取るために戦争を決意する……。
主人公は最前線行きを希望するも残留部隊に配属され、対諜報作戦の担当に
ゲームの主人公は、南の島王国の士官学校を卒業したばかりの青年士官。階級は少尉。国を守るため、最前線への出撃を希望していたが、配属されたのは第六教育戦隊。最精鋭部隊と目される第一、第二戦隊よりも隊員の練度が低く、国民から不安視される第五戦隊よりもさらに下。連合戦隊の中にも入っていない戦隊だ。第一戦隊指揮官のクロスワード大尉に不満訴えるも、第一戦隊では最弱とされる一等兵との戦いにすら敗れ去ってしまう。
だが、戦力とは見なされなくとも、国内に潜伏するスパイを探し出す対諜報作戦担当である主人公の任務は軽くはない。スパイはどこに潜んでいるかわからない。島内をくまなく探索し、住人たちから情報収集して不審な個所の調査、謎解きを行い、最深部までたどりついて敵を一掃しなくてはならない。
「シナリオを先に進めるにはどうすればよいのか」を見つけ出すことが中心
ゲームの基本的な操作や進め方は、一般的なRPGツクール製のファンタジーRPGと同様。マップ上のキャラクタに話しかけて情報収集をしたり、ショップでアイテムを購入して装備を強化したり、モンスターと戦ってキャラクタをレベルアップさせたりする。
ただし「英雄たちのレクイエム」では、最初にどこで何をすればよいのかがまったくわからず、この点が大きな特徴となっている。まずは探索すべき場所を探し出すところからはじめなくてはならない。
怪しい場所が見つかったら見つかったで、今度はその施設の奥に進む方法を何とかして見つけなくてはならない。もちろん、敵の出現する施設はひとつだけではない。ひとつクリアしたら、また次の怪しい場所を探し出す必要がある。