時を止めて一時的に障害物を消したり、足場を作り出したりしながら、移動可能なルートを見つけ出してゆく、探索型の2Dアクションパズルゲーム。ヨリノ軍の追跡を振り切りながら、北を目指して険しい山岳地帯を踏破
「孤高のアオイロ」は、特殊な“機能”を持つ少女を操作し、険しい山岳地帯や巨大迷路となっている廃墟を超えながら北を目指す、ストーリー仕立ての2Dアクションパズルゲーム。広大なマップの中、ルートを見つけ出して壁を登り、時間を止めながら目的地へと向かう。タイムアタックが可能なトライアルモードも搭載する。
ゲームの舞台は、科学こそ発達しているものの、エネルギーが枯渇寸前の世界。この世界には二つの国があった。ひとつは、進んだ技術を有する北の「クシノ連合」。もうひとつは、広大な土地と人口を有する南の「ヨリノ」。隣り合う両国は、互いの技術と資源を奪い合い、残された資源を独占して生き残ることを目論んでいた。双方の国民は銃を取り、人を撃ち、負傷すれば「兵器」となって、また戦っていた。
そんな情勢のなか、ヨリノの険しい山岳地帯をひたすら北へと進む少女がいた。少女の目的はただひとつ──自分の「作者」を探すこと。そのためにヨリノ軍の追跡を逃れながら、クシノとの国境を目指しているところだった。少女は無事、願いを果たすことができるだろうか……。
少女は、ヨリノの山中で出会った謎の青年と行動をともにする
主人公の少女の名前は「アオ」。冷静かつ慎重で警戒心が強い。なぜか「時を止める」という、連合軍の兵器にも似た機能を持っている。
もうひとりの登場人物は「テン」。ヨリノの山中で偶然出会った青年。最初、アオは警戒して同行を拒むが、テンの持つ「山中での比較的安全なルート」や「非常時の検問の位置」などの知識による行程短縮のメリットを考慮して、ともに行動することを決意する。
ゲームの内容はアクションパズルだが、要所要所にイベントが挿入され、序盤はアオのモノローグ、途中からは二人の会話で物語の背景などが語られる(同時にオートセーブも実行される)。一日の終わりのイベントでは、自分のザックやテンの前でアクションキー(【Z】)を押すことで、考え事をしたり、話しかけたりすることが可能だ。
操作は、キーボードまたはゲームパッドで行う。【←】/【→】キーでアオの左右移動。アクションキーとの同時押しでダッシュすることも可能。【↑】キーはジャンプ。ジャンプ中に壁に触れると、壁に掴まることができる。壁に掴まった状態でカーソルキーを押せば、壁の上り下り、反対に飛ぶといった動作を行える。飛ぶ際にアクションキーを同時押しすることで、到達距離を延ばせる。
時を止めて一定時間、障害物を消したり、壁を足場にしたり
ゲームの大きな特徴のひとつが、限界を超えた高さからアオが落下すると、死亡してゲームオーバーになること(死亡に到らない程度のダメージを受けた場合には、一時的に視界が赤くなったのち、正常に戻る。その間は追加のダメージに弱くなるが、回復後のペナルティはない)。そのため、下の様子がわからない場所に下りる際には、慎重に行動する必要がある。
崖の上などから壁に掴まって安全に下りたいときは、【↓】キーで地面に伏せ、そのまま移動すれば、自動的に壁に掴まることができる。視点移動キー(【S】)を押しながらカーソルキーを押すことで、一定範囲の周囲の状況を確認することも可能。道具キー(【C】)と同時に【↓】キーを押すと地図が開かれ、一度見たことのある場所の地形を確認できる。道具キーはそのほかにも、単独で使用すると「灯り」のON/OFF、【←】/【→】キーとの同時押しで「目的地の方向を指し示す、壊れた方位磁石」を表示する機能がある。
ゲーム序盤では使用できないが、中盤から使用できるようになる機能もある。ひとつはセーブポイントの設置。安定した足場の上で【Z】+【C】キーを押すことで、ゲームが終了するまで有効な「一時的なセーブポイント」を設置できる。もうひとつが「時間止め」。機能使用キー(【X】)で前方に手裏剣のようなものを投げると、当たった場所を中心に一定範囲の円の中の時間を止めることができる。ただ時間が止まるだけでなく、その間「色鮮やかなもの」を消し去ったり、普段は半透明で触れられない壁を一時的に実体化させることが可能。もちろん追っ手の足止めにも有効だ。