ハードウェアの構成やインストールされたアプリケーションなどの情報を収集し、起動の高速化や動作の安定化を支援してくれるメンテナンスソフト。「Soluto」は、使用しているパソコンに関する情報を収集し、快適な利用環境の実現を図るためのソフト。収集された情報はWebサービスに送信され、ユーザはWebサービスにログインして、ブラウザ上で操作を行う。Windowsの起動時間を計測し、不要なプロセスを停止させて起動を高速化できるほか、インターネット経由で複数のパソコンを管理したり、ほかのユーザをサポートしたりすることも可能。ほかのユーザに質問メッセージを送信することもできる。
Windowsの起動時間を自動計測は「PC Readiness Monitor」機能が行う。計測結果はWebサービスに自動送信され、起動の高速化に利用される。「PC Readiness Monitor」はパソコンを起動するたびに実行されるが、設定により機能を停止したり、システム構成が変更されたときにのみ実行したりするようにもできる。
Webサービスへのログオン後に表示される「Home」画面では、登録済みのデバイス(パソコン)数やディスクの空き容量などがわかる。1アカウントで複数のパソコンを登録することが可能で、フリー版の「Lite」では3台までを登録できる。登録済みのパソコンは「My Devices」セクションにアイコンで表示され、クリックすると各パソコンの詳細情報が表示されるようになっている。
自分が使用しているパソコン以外に、ほかの「Soluto」ユーザのパソコンを登録することも可能。ほかのユーザのパソコンは「People I Support」セクションに表示される。「People I Support」に登録されたパソコンは自分のパソコン同様、マシンの状態を確認できるだけでなく、スクリーンショット付きのメール送信機能などで、ユーザサポートにも利用できる。
パソコンの詳細画面で確認できるのは、
- CPU、メモリ、マザーボード、グラフィックチップなどのモデル名、スペック
- ノートパソコンのバッテリ充電状態および劣化度
- ハードディスクドライブの総容量、使用量、断片化の概要、文書/音楽/ビデオなどのファイル種別ごとの占有量
- インストール済みアプリケーション、お勧めアプリケーションの一覧
- バックグラウンドアプリケーション
- 最近起きた障害の履歴
- デフォルトブラウザやインストール済みアドオンの情報
- セキュリティ設定の状態
など。このうち4.のインストール済みアプリケーション一覧には、Adobe ReaderやJavaなど、広く使われているソフトですでにインストールされているものや、それ以外でお勧めのものが表示される。インストールも行える。5.のバックグラウンドアプリケーションは、パソコン起動時の情報から得られた、バックグラウンドで動作しているプロセスとその所要時間。さらにプロセスは「Removable Apps(削除可能)」「Potentially removable apps(場合によっては削除も可)」「Required apps(重要で削除不可)」の3グループに分けられ、プロセスごとの起動時間や機能の概要も表示される。
「Removable Apps」「Potentially removable apps」では、プロセスごとに「Remove from Boot」と「Delay」の各ボタンが表示され、起動から除外したり、動作を遅延させたりすることができる。
6.の障害履歴は、アプリケーションのフリーズなどが発生した場合に記録され、過去2週間のタイムスケール上に、障害発生ポイントがマーカーで表示される。マーカーをマウスでポイントすると、問題となったアプリケーション名がポップアップ表示される。
以上のようなモニタ機能に加え、リモートアクセス機能で別のパソコンを操作したり、チャットを行ったりすることもできる。