「Soluto」は、Windowsの起動時間を計測して簡単に高速化できるソフトとして知られていたのだが、最近のバージョンアップで、より総合的なメンテナンスおよびユーザサポートのためのソフトへと発展。このため高速化も“メンテナンス機能のひとつ”という位置付けに変わっているようだ。クラウド対応により、別のパソコンから簡単に高速化を行えるのは大きな特徴だが、より便利なのはユーザサポートツールとしての利用法だろう。クラウドつまりインターネット経由ということで、LAN上のパソコンに限らずアクセス可能なので、出張先や自宅からオフィスへアクセスするなど、さまざまな場所から操作できる。
また、「People I Support(私がサポートしている人たち)」という名前でわかるように、自分が先生役となって生徒側からパソコンに関する質問メールを受け付けたり、生徒側のパソコンの状態をチェックしたりするのにも使える。
メール送信機能は【F8】キーまたはタスクトレイアイコンのポップアップメニューから簡単に操作でき、その時点のスクリーンショットを自動的に添付してくれるので、メールソフトにも不慣れという超初心者でも心配はない。
フリー版の「Lite」では登録可能なパソコンの台数やリモートアクセスの回数が制限されているが、例えば「遠く離れて一人暮らししている子どものパソコンを親御さんが面倒を見てあげる」といった使い方には十分だろう。
(福住 護)