住所録のリニューアルや画像加工機能の強化で、より使い勝手が上がった“定番”はがき作成ソフト。音声ガイド付きの操作ガイド画面や、機能を絞ってウィザード形式で操作できる「はじめての筆王」モードにより、はじめてでも簡単に操作できる。「筆王」は、年賀状や暑中見舞い、封筒などの宛名書きや文面作成を行うためのソフト。郵便物以外にもCDラベルや名刺、FAX送付状、宅配便伝票などのレイアウトをウィザード形式で作成できる。作成した住所録や文面レイアウトは、パソコンに保存できるだけでなく、ソースネクストのアカウントを利用して、クラウドサーバに暗号化保存することも可能。新バージョン「18」では、住所録のリニューアルなどのほかにも、画像の簡単切り抜き・合成機能、アートフィルタ、ラベル印刷ソフト「ペタット ラベル印刷 2」などが追加され、見栄えのする年賀状を従来以上に簡単に作れるようになった。利用できる素材数は30万点以上に達する。
メイン画面には従来同様、タブ切り替え式を採用。画面左端に並ぶ「住所録」「表面」「裏面」「印刷」「筆王データ」の各タブを順に操作することで、スムーズに作業できるようになっている。
「住所録」では、上段に一覧表形式の住所録が、またデータを選択すると、下段に個人用の詳細データと宛名面のプレビューが表示される。画面左側には住所録の編集や検索、印刷に必要な機能が並び、カード(個人データ)の追加・削除、検索、絞り込みといった住所録の管理や新しい住所録の作成、さらには他形式データのインポート/エクスポートなどを行える。
住所録の個人データは、さらに「印刷する項目」「すべての項目」「送受記録」の各タブ画面に分かれる。「すべての項目」では、友人や会社関係などの分類の指定、詳細なメモ、年賀状や暑中見舞いなどのイベントに応じたパーソナルメッセージなどを登録することが可能。「送受記録」では年賀状や暑中見舞いに加え、お中元、お歳暮を記録しておくことができる。宛名面のプレビューでは、基本レイアウト以外に「連名あり」「長い住所」「長い会社名」などのレイアウトを使い分けられる。
宛名面のレイアウトを変更する場合は「表面」に切り替える。「表面」でも住所録の一覧と宛名面のプレビューが表示されるが、「住所録」とは異なり、郵便番号や住所、氏名などのパーツ単位でフォントの変更や削除を行える。そのほか、「配置パターン」パレットを使って、「住所録」の宛名面プレビューで使用されるレイアウトをカスタマイズしたり、はがきのテンプレートそのものを変更したりすることも可能だ。
「裏面」は、はがきの裏面(文面)を作成する場合に使用する。白紙のページに画像やテキストボックス、文例集などの「パーツ」を配置できるほか、素材パレットからはがきデザイン(テンプレート)を選択したり、デジカメ写真をフレーム付きやコラージュでレイアウトしたりできる。
素材パレットでは、年賀状、暑中・残暑見舞い、結婚・出産、入園・入学といったジャンルからデザインテンプレートや素材画像を検索し、サムネイルプレビューで確認して、気に入ったものがあればお気に入りに登録しておける。検索は、ジャンル以外にキーワードや素材番号を使って行うことも可能だ。
フレーム付きデジカメ写真やコラージュ画像の作成をウィザード形式で行い、完成後、はがき上にレイアウトしたあとも、フレームの変更や使用する素材画像の入れ替えなどを行える。
画像編集機能では「トイカメラ風」「ほんわか」「あったか」などのタイプを選ぶだけで加工できる「かんたん写真フィルタ」、画像の切り抜き合成を楽しめる「かんたん写真カッター」に加え、本格的なレタッチに対応した機能も用意されている。写真の加工以外にも、図形の描画やロゴ、変形文字、QRコード、カレンダーなどの作成・レイアウトを行える。
「印刷」では、表面・裏面それぞれの印刷や両面自動印刷のほか、インターネット上のプリントサービスへの注文、電子メールでの送信などを行える。印刷したい宛先カードの抽出も「印刷」で行う。
はがき以外の印刷物を作成する場合は、「ファイル」メニューの「デザイン」から「用紙を選択してデザインを新規作成」を選ぶと、ウィザード形式の画面が現れる。このウィザードでは、官製はがきや往復はがき以外にも、封筒、プリントサービス、ラベルシール、名刺、FAX・レター、宅配便などのレイアウトを作成できる。