操作ガイドや音声による解説が充実しているだけでなく、利用可能な機能が「住所録」「表面」「裏面」などのタブごとに表示されるので、とても親しみやすいというのが第一印象。おかげで年賀状や暑中見舞いの作成方法はわかりやすいが、一方でそのほかのラベルやFAX送付状作成といった機能があまり目立たなくなっている感もある。「あくまでもはがき印刷が主役で、それ以外は控えめに」ということだろうが、熨斗やリフィル、賞状といったテンプレートも用意されていることも、覚えておいて損はないだろう。ついでにいうと「挿入」メニューにはロゴや変形文字、はんこなどを作成する機能があり、こちらはDM用はがきやPOPの作成などに利用できそうだ。
テンプレートやイラストを選択するための素材パレットをはじめ、フレーム付き画像やコラージュ画像の作成などではウィザードが起動し、対話形式で操作を行うことが可能。初心者でも気軽に、ちょっと凝ったレイアウトにトライできる。さらに「色鮮やか」「ふんわり」といったイメージを選ぶだけで写真を加工できる「かんたん写真フィルタ」と、本格的なレタッチ機能を備えた編集ツールの両方を利用できるのにも要注目だ。
CD-ROMで提供されるパッケージ版に比べると、「ダウンロード版は素材の収録数で不利なのでは」と気になる方もいるかもしれないが、素材パレットはインターネット経由での利用となるので、心配は無用だ(ただし、提供期間が2014年8月末までの限定となる)。
そのほかにも、文面や住所録をオンラインストレージに保存できるクラウドバックアップや家庭内のパソコン5台にまでインストールできるライセンス(法人利用の場合は1ライセンスにつき1台まで)など、広い意味での使い勝手にまで配慮されているのがうれしい。
(福住 護)