高い操作性と充実した素材で定評のあるはがき・住所録ソフト。年賀状、暑中見舞いなどの郵便物をはじめ、さまざまな印刷物を簡単に作成できる。「筆まめSelect」は、宛名書きと文面のレイアウト機能を備え、見栄えのするはがきを簡単に作成できる「筆まめ」のダウンロード版。新バージョン「2014」は「筆まめ Ver.24」に相当し(パッケージ版から一部機能・素材が割愛されている)、
- 賀詞やイラスト、背景が入れ替えられたバリエーションを見て選択できる「年賀状デザインナビ」
- 操作画面を見やすく、わかりやすくし、はじめてでも簡単に使えるよう配慮された「はじめてモード」
- オリジナルのおもしろ年賀状を作成できる「初笑い年賀状工房」
が新たに追加された。利用できるデザイン・イラストは前バージョン「2013」の23万点から30万点に増量され、宛名面をデザインできる「宛名デコ」は、さらに自由度が高くなった。「お絵かきペン」など、数多くの機能の強化も図られた。動作モードは、基本機能のみに絞られた「はじめてモード」と、すべての機能を利用できる「筆まめ Ver.24」のいずれかを起動時に選択できる。「筆まめ Ver.24」では、メイン画面左側がタブ切り替え式のガイドメニューとなり、住所録の管理、宛名面の作成、文面デザインなど、目的別に機能を選んで、作業を行える。ガイドメニューは非表示にすることも可能。さらに、初期状態では表示されていないファイルやウィンドウ操作用のツールバーを表示させるなど、ユーザインタフェースは好みに応じてカスタマイズできる。
基本的な操作は、(1)住所録の作成および宛名面のレイアウト、(2)文面のデザインに大きく分けられる。住所録には、宛先の名前や住所、電話番号といった個人情報をはじめ、勤務先、連名に使用する家族の名前や敬称、年賀状や暑中見舞いのやり取りの出受記録などを登録することが可能。相手によって宛名印刷のレイアウトや差出人のデータを切り替えて印刷することもできる。
実際に印刷する場合は、住所録から出受記録などをもとにデータを抽出し、必要な分だけを出力することが可能。抽出の条件はシステム書式として6パターンが登録されているが、ユーザが自由に設定することもできる。そのほかにも郵便番号のチェックや電話局番の一括更新といったメンテナンス機能、パスワードロックやアクセス権限の設定といったセキュリティ関連機能を備える。
宛名面の編集画面は住所録と連動し、住所録でデータを選ぶと「実際にどのように印刷されるか」をその場でプレビューできる仕組み。宛名面をデザインする場合は、まず年賀はがきや暑中見舞い、定形封筒といった基本的な用紙レイアウトを選択する。郵便物以外にも、タック紙や名刺、リフィル/フォーム、手作りうちわなど、さまざまな用紙が用意されている。
用紙レイアウトに加え、印刷パターンを使い分けることにより、相手に応じてフォントを変えるなど、柔軟な印刷を行えることも特徴のひとつ。印刷パターンは標準のほか、8パターンをユーザが設定することが可能。連名の数が多い人や住所が長い人向けのパターンもあらかじめ登録されている。
前バージョン「2013」で追加された「宛名デコ」を使えば、宛名面にもイラストを配置できる。テンプレートには干支にちなんだ図柄が用意されているのはもちろん、音符やハートマークなどを描ける「コロコロペン」を使うことで、年賀状に限らず、年間を通じてグリーティングカードなどに利用できる。
文面のデザインは、白紙の状態からレイアウトを作成するか、またはテンプレートを選んで、ウィザード形式で作業を行う。テンプレートは年賀状、暑中・残暑見舞い、喪中・欠礼、イベント・挨拶・案内・通知などに分類され、プレビューを見ながら、好みのデザインを選べる。必要に応じてイラストや文章を入れ替えてもよい。
ウィザード形式での操作が終わると、完成したレイアウトが文面ウィンドウに表示される。ここで、さらに文章や装飾文字、吹き出しなどの文字を書き加えたり、イラストやスタンプ、QRコード、バーコード、地図などを貼り付けたりすることもできる。
そのほかにも、住所録の「一言欄」を利用したテキストの差し込み印刷(定型文選択も可能)、表作成、画像を切り抜いてレイアウトできる「フォトカッター」、はんこメーカー、フォトコラージュなどの機能を使い、バリエーション豊かな文面デザインを作成できるようになっている。
往復はがきのデザインは、宛名面作成での用紙選択とは別に、ウィザード形式での操作に対応。郵便物以外にも名刺、CD/DVDレーベル、のし・賞状、カレンダー、ネーム/メディアラベル、写真シールなど、さまざまな印刷物を手軽に作成できる。クロネコメンバーズのアカウントがあれば、ヤマト運輸株式会社の「送り状発行システムC2」を利用して、宅急便の送り状を作成することも可能だ。