簡単な設定で使える監視カメラソフト。Webカメラで撮影されたライブ画像を、外出先で確認できる。「MILSEE(ミルシィ)」は、パソコンに接続されたWebカメラの撮影画像を、インターネット上のサーバ経由で閲覧できるようにするソフト。撮影された画像は、パソコンで閲覧できるのはもちろん、スマートフォンや携帯電話などで閲覧することも可能。外出先から留守中の自宅内の様子を確認したり、ペットの様子を確認したりといったことを簡単に行える。動体検知機能やコマ撮り動画(ストップモーション)作成機能も搭載する。
使用できるカメラは、パソコンにUSBなどで接続するタイプの小型カメラやネットワークカメラ、ノートパソコンやタブレットに内蔵されたカメラ。「MILSEE(ミルシィ)」では、Webカメラを最大3台まで接続し、同時に利用することが可能。1台のパソコンで三つの部屋を同時に監視したり、三方向から撮影したりといった使い方ができる。
Webカメラは一般的に動画撮影に使われることが多いが、「MILSEE(ミルシィ)」が撮影するのは一定間隔の静止画。利用できる撮影モードは、
- 一定間隔ごとに連続して画像を更新する「自動撮影」
- 好きなときに1回だけ撮影できる「手動撮影」
の2種類。画像サイズは、224×168から640×480までの5段階または「指定しない」から選択できる。自動撮影時の間隔は10秒となっている(フリープランの場合)。撮影された画像は、「MILSEE(ミルシィ)」の配信サーバに自動的にアップロードされる。ユーザの使用しているパソコンを配信サーバにするのではないため、ルータのポート開放などの難しい設定を行わなくても、簡単に使うことができる。
撮影画像を閲覧するのに、特別なクライアントソフトは必要ない。Webブラウザで閲覧でき、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット、あるいはWebアクセス可能な家電などでも利用できる。画像URLはユーザIDなどを含む複雑なものだが、キーボードなどで入力しなくてもすむよう、
- クリップボードにワンタッチでコピーできるボタン
- 携帯電話やスマートフォンなどで読み取れるQRコードの表示ボタン
が用意されている。複数台のWebカメラが接続されている場合は、閲覧側のブラウザでは「どのカメラの画像を表示させるか」を選択できるほか、複数の画像を並べて表示させることも可能。閲覧時には、画像に飾り枠をつけたり、一定時間ごとにリロードさせたりすることもできる。
撮影された画像をパソコン内に保存しておくことも可能。保存された画像をコマ撮り動画にする機能もある。「自動撮影」モードで10秒単位(フリープラン)で撮影された画像を1〜30fpsの動画にすることができ、実時間の10倍速から300倍速の早回しビデオ「タイムラプスビデオ」を作成できる。
動体検知機能も搭載する。画面内で動くものが検知されると、自動的に1秒間隔で撮影し続ける機能で、監視用途などで侵入者が発見された際に、より細かく撮影できる。検知の感度は「低い」「中ぐらい」「高い」の三段階から選択できるようになっている。
そのほかにも、
- 異常停止時にWebカメラを再起動
- 1時間ごとにWebカメラを再起動
- アプリケーション起動時に自動撮影を開始
といった項目を設定できる。