テキストをノード(節)単位で階層化して編集・管理できるツリー型メモ帳ソフト。「NanaTerry」は、プレーンテキストファイルのほか、階層化テキストファイル、リッチテキストファイルに対応した階層型のメモ帳ソフト。自動保存機能やクリップボードの監視機能など、多彩な機能を備える。階層型メモ帳ソフト「NanaTree」の開発が終了したことを受けた派生・後継ソフトとして開発が進められている。
テキストは、ノード単位でタイトルを付けて階層管理する。基本的な画面構成は2ペイン。左側にツリービュー、右側にエディタ部が配置される。ツリービューで選択したノードの内容がエディタ部に表示され、編集できるようになる仕組み。ノードは、階層を変更したり、位置を移動したりできるほか、複数ノードを結合したり、ノードを分割したりといった操作も行える。画面左側にはツリービューのほか、よく使うファイルを登録しておける「ブックマーク」や「メモ」ウィンドウを表示させることもできる。
エディタ部は、コピー、切り取り、貼り付けといった基本的な編集機能に加え、Undo/Redo機能も備える。リッチテキストに対応し、フォントや文字色、文字揃え(左寄せ、中央揃え、右寄せ)を指定したり、太字、斜字、下線、取り消し線、上付き文字、下付き文字といった文字修飾を指定したりすることが可能。ほかのノードやURLへのリンク、画像、OLEオブジェクトの埋め込み、さらには(試験的な機能として)表の挿入機能も搭載する。指定したノードを別ウィンドウで開く機能もある。別ウィンドウで開いたノードは上書き禁止になって編集はできないが、別ノードを参照しながら、文書作成を行うことができる。
テキストの編集には外部エディタを利用することもできる。外部エディタとして、テキストエディタ、リッチテキストエディタをそれぞれ指定できる。その際、エディタの動作として「ノードの内容を送るだけ」か「外部エディタでの編集結果を読み込み直す」かのいずれかを選択できるようになっている。
読み込めるファイル形式は、プレーンテキスト、構造化テキスト、リッチテキスト、および「NanaTree」形式(.NNA)。保存は基本的に「NanaTree」形式になるが、構造化テキストファイルで読み込んだ場合は構造化テキストで、リッチテキストファイルを読み込んだ場合はリッチテキストで保存するオプションが用意されている。さらに、ノード単位やファイル全体を、プレーンテキスト、構造化テキスト、リッチテキスト、HTMLにエクスポートする機能もある。
そのほかにも、自動保存、バックアップ、検索、クリップボードの監視、ノードアイコンのカスタマイズ、ファイルを暗号化しての保存、印刷、キー割り付け、ユーザアクションの設定、既存ファイルのドラッグ&ドロップによるノード化など、多彩な機能を備えている。