正しく美しい日本語を効率よく書くことができる“定番”日本語入力システム「ATOK」の新バージョン。Windows 8に完全対応した。「ATOK」は、高い変換精度、多彩な入力・変換支援機能を備えた高性能日本語入力システム。新バージョン「2013」では、Windows 8に完全対応し、Windowsストアアプリとタッチキーボードに最適なインタフェースを搭載。Windows 8のタッチキーボードでも効率的に日本語入力を行える。さらに、SNS利用の拡大にともなう“短い単位での入力(細切れ入力)”にも対応。細切れ入力時に起こりやすいひらがな部分の誤字・脱字を防ぐ機能が追加された。上位版にあたる[プレミアム]には、「デジタル大辞泉 for ATOK」などの電子辞書との連携や、クラウド上の辞典からの検索を可能にする「ATOKクラウド辞典サービス」などが含まれる。
今回のバージョンアップの最大の目玉は、何といってもWindows 8への対応だ。Windows 8のタッチキーボードでも、より快適に日本語入力を行えるよう、インタフェースが工夫されている。変換候補表示をタッチキーボード近くに配置して視線移動を少なくしているほか、候補表示のフリック操作でたくさんの候補を表示させたり、ロングタップ(長押し)で辞典検索を行ったりできる。「ATOK」の持つ多彩な校正支援、日付変換などもタッチ操作で使うことができる。
変換辞書の拡充や入力支援・校正支援機能の強化も図られた。変換機能としては、スポーツや住宅、伝統芸能などの分野における用語が拡充され、同音語の選択精度も向上した。校正支援としては、新たに「変換せずに確定した入力ミス」を自動的にチェックし、修復候補を表示する機能が加えられた。
例えば「楽しみにしております」と入力したいところで、「楽しみに」を変換・確定させたあと、「しておるます」などと誤った入力をし、そのまま確定してしまったときにも「『しております』の誤りではないか」と修復候補を示してくれる。従来であれば、確定させた「しておるます」を削除して、入力し直さなければならなかったが、【Shift】+【Enter】キーだけで修復できるようになった。
「ATOK 2013 for Windows」には従来同様、[ベーシック]と上位版[プレミアム]が用意されている。[プレミアム]には、「デジタル大辞泉 for ATOK」「ジーニアス英和/和英辞典 for ATOK」「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」各電子辞書との連携機能が搭載される。また、クラウド上の電子辞書を検索できる「ATOKクラウド辞書サービス」も提供される(予定)。