おなじみ「ATOK for Windows」の新バージョン。今バージョンでの最大のポイントは、すでに述べているように「Windows 8への対応」。「タッチパネルを使っての日本語入力に『ATOK』が使える」という朗報がもたらされたことになる。では、Windows 8ユーザ以外にはメリットがないかというと、もちろんそんなことはない。もともと大変に高い能力を持っている「ATOK」の入力・校正支援機能が、今回、さらに強化されてきた。特におすすめは、レビュー本文にも書いた「変換せずに確定した入力ミス」を直してくれる機能。個人的によくやる失敗でもあり、かなりありがたい機能だと思う。
[プレミアム]独自の機能は、今バージョンでは電子辞書との連携と、辞典をクラウド上に置いてのサービスということになる。本稿を書くために試用したプレビュー版には[プレミアム]の機能は含まれていなかったので未確認なのだが、これまでの「ATOK」の電子辞書との連携はみな使い勝手のよいものだったので、今回も期待できるだろう。また、クラウド辞書サービスについても、連携機能とはまた違った面を見せてくれるのではないかと、こちらも楽しみだ。
(土屋 佳彦)