Blu-ray 3D Discの再生やオーサリングにも対応した、マルチメディア統合ソフト「Nero Platinum」の新バージョン。「Nero」は、動画編集やフォトムービー作成、動画変換、音楽編集、ディスクライティング、バックアップといった機能がまとめられたマルチメディア統合ソフト。シンプルなインタフェースで、はじめてでも簡単に操作できる。新バージョン「12」では、Blu-ray 3D Discのオーサリングに対応(Platinumのみ)したほか、AVCHDのリッピング機能、オートランディスク(自動実行)作成機能など、数多くの新機能が搭載された。2TB以上の大容量ハードディスクを利用できるようになり、USB 3.0ストレージデバイスにも対応した。Windows 8に対応し、Windows 8用の独自メニューが用意されている。
「Nero 12 Platinum」は、シリーズの最上位エディションにあたり、「Nero 12」の持つすべての機能を利用できる。「Nero」シリーズには「Nero 12 Platinum」のほかに、Blu-ray/Blu-ray 3D関連機能が割愛された「Nero 12」があり、さらに「Nero 12」の持つ個別の機能が抜き出された、さまざまなエディションがある。
Blu-ray関連機能では、メディアプレイヤー「Nero Kwik Media」が、Blu-ray Discの再生に対応した。市販のビデオソフトなどで使われるBDMVのほか、BDレコーダなどで使われるBDAVにも対応する。3D表示対応のハードウェアがあれば、Blu-ray 3Dで収録されたソフトも再生できる。
動画リッピング/トランスコードソフト「Nero Recode 12」は、Blu-ray Discからのリッピングが可能になった。BDMV/BDAVに対応し、メディアから直接、HDのままで動画を取り込める(著作権保護されていないメディアのみ)。3D動画の取り込み時に2D変換することも可能で、「Blu-ray 3Dソフトから2Dに変換しながら動画を取り込み、編集する」といったことも行える。
動画編集ソフト「Nero Video 12」は、Blu-rayオーサリング機能を搭載し、編集結果を直接、BD-RやBD-REといったメディアに書き出せる。ライティングソフト「Nero Burning ROM」および「Nero Express」では、BDMVのディスクライティングおよびデータ用BDのライティングが可能。データ用BDは、3層/4層記録のBlu-ray(BD-R XL、BD-RE XL)も作成できる。
そのほかにも機能強化点は多い。ファイル読み込みでは、AVCHD 50/60Pの動画ファイルを直接インポートし、ネイティブ形式のままで編集できるようになった。もちろん編集結果もネイティブのままで保存できる。スマートレンダリングにも対応する。動画共有サイト(YouTubeやVimeoなど)から動画をダウンロードし、任意の形式に変換したり、編集したりといったこともできる。
ライティング機能では、出力メディアのサイズに応じて、大容量ファイルを自動的に分割し、最小枚数のメディアに書き込む「Nero Diskspan SmartFitテクノロジー」が強化された。オートラン(自動起動)ディスクを簡単に作成できる機能も追加された。バックアップソフト「Nero BackItUp 12」は、2TBを超えるハードディスクに対応したほか、USB 3.0接続のストレージデバイスにも対応。高速・大容量のバックアップを行える。