ウイルス/迷惑メール対策、個人情報保護、データの安全性向上など、パソコンを安心して使うための機能が揃った、個人向け“定番”セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」シリーズの新バージョン。「ウイルスバスター クラウド」は、パソコンをさまざまな脅威から守り、安全で快適な利用環境を実現するためのセキュリティ対策ソフト。高い防御力とクラウド技術の導入による軽快な動作が特徴。シンプルなデザインのインタフェースにより、はじめてでも戸惑うことなく使用できる。新バージョンでは、Facebookのプライバシー設定チェック機能、ユーザアカウントと連動したアプリケーションの使用制限機能などが追加されたほか、前バージョンで搭載された「SNSプロテクション」などの強化も図られた。Windows 8に対応し、Modern UI/デスクトップUI双方で安全性を高めてくれる。
タブ切り替え式のメイン画面は「ホーム」「コンピュータを守る」「個人情報を守る」「データを守る」「家族を守る」の各画面からなる。
「ホーム」では、保護の状態を確認できるほか、マニュアル操作でのスキャンや設定画面の呼び出し、レポートの表示などの基本的な操作を行うことが可能。マニュアルスキャンはボタンクリックだけで実行でき、さらにスキャンオプションとしてクイックスキャン、コンピュータ全体のスキャン、カスタムスキャンを選択できる。カスタムスキャンでは、対象のドライブやフォルダを任意に指定できる。
「コンピュータを守る」「個人情報を守る」「データを守る」「家族を守る」では、主に保護用の設定を行う。
「コンピュータを守る」は、「コンピュータの保護設定」と「システムチューナー」に大別される。「コンピュータの保護設定」では、ウイルスのリアルタイムスキャンに関する設定、予約スキャンのスケジュール登録、有害サイトのブロックやメッセンジャソフトの保護などに関する設定を行える。例外設定では、スキャン対象から除外するファイル/フォルダやサイトの登録、常にアクセスを許可する無線LANアクセスポイントの指定などを行うことが可能だ。
「システムチューナー」では、レジストリのスキャン、スタートアップ項目の最適化、不要ファイルの削除といったパフォーマンスに関する最適化を行ったり、ブラウザの履歴やCookieなどを削除したりできる。チューニングはマニュアル実行のほか、スケジュール実行させることも可能だ。
「個人情報を守る」では、Facebookのプライバシー設定画面を呼び出したり、外部リンクの安全性をチェックする「SNSプロテクション」機能のON/OFFを切り替えたりできる(これらは「ホーム」画面上のリンクから実行することも可能)。
「データを守る」には、電話番号やメールアドレス、クレジットカード番号などの個人情報がスパイウェアなどで送信されるのを防ぐ「情報漏えい対策」、パスワード保護された領域にファイルを安全に保管できる「リモートファイルロック」、ファイルを復元できないように抹消する「データ消去ツール」の三つの機能がある。「リモートファイルロック」では、万一パソコンを紛失した場合などに、Webサイト経由でロックと解除を行うことが可能だ。
「家族を守る」で利用できるのは、ペアレンタルコントロール(保護者)機能。Windowsのユーザアカウントごとに、有害サイトへのアクセスをブロックしたり(URLフィルタ)、インターネットの利用時間を制限したりできる(制限時間帯でも、パスワードの入力で利用することも可能)。
そのほかにも、
- Webページ上のリンクをマウスでポイントすると、安全性をアイコンで教えてくれる「URLマニュアルスキャン」
- ペアレンタルコントロールにおける利用可能なアプリケーションの設定
- Facebookの設定をチェックし、修正すべき点をアドバイスしてくれる「プライバシー設定チェッカー」
などが新たに追加された。さらにWindows 8を先取りした機能として、従量課金制のネットワークに接続している場合、「ウイルスバスター クラウド」そのものが通信する量を抑えたり、セキュアブートに対応し、OS起動時にマルウェアのチェックを行ったりできるようになった。