簡単・正確に作業内容を記録できるよう工夫された、“使い続けられる”工数・費用管理ソフト。「Owl Personal」は、作業内容の記録や作業時間の集計、進捗チェックなどの工数管理を行うためのソフト。工数の入力は、30分または1時間おきにポップアップ表示されるウィンドウで作業内容を選択・クリックするだけでよく、作業の邪魔にならない。記録されたデータをグラフ化したり、CSV形式のファイルに出力したりすることも可能で、さまざまな角度から分析できる。入力洩れがないかどうかをチェックする機能なども備える。「Owl」には「Personal」のほか、企業用の「Standard」もある。個人用の「Personal」では、サーバ関連の初期設定や担当者の登録などは不要。手軽に使いはじめることができる。
メイン画面は、
- 作業担当者や作業内容を登録する「プロジェクトツリー」
- 集計結果が表形式で表示される「工数集計」
- 担当者ごとの作業内容を記録する「デイリータスク」
- 集計結果を視覚化する「グラフ」
の各ペインで構成される。「プロジェクトツリー」は、「担当者」「オーダー(作業単位としてのタスク)」の2画面をタブで切り替える(「Personal」では担当者は一人だけ。「Standard」では複数の担当者を登録できる)。作業内容を登録するには、事前にオーダー設定を行っておく。オーダーは「オーダー」「フェイズ」「タスク」の3レベルに分かれ、取り引き先や作業内容に応じて分類することが可能。「オーダー」にはプロジェクト名など、おおまかな作業内容と取引先を、また「フェイズ」にはそれよりやや細かな分類名を登録する。「タスク」には、実際の作業内容や開始・終了予定日、予算、任意に設定可能な属性(三つまで)を登録できる。
オーダー設定で登録した内容は「プロジェクトツリー」の「オーダー」タブにフォルダツリー形式で表示され、ここから「デイリータスク」ペイン上のタイムラインにタスクをドラッグ&ドロップすることで、作業内容を登録できるようになっている。タイムラインは初期設定では1時間単位で区切られているが、30分単位にすることも可能。手書きでの日報作成などに比べ、より詳細な内容を簡単な操作で記録できる。
タスクの入力はプロジェクトツリーのほか、ポップアップウィンドウでも行える。設定に応じて、1時間または30分ごとにポップアップウィンドウが表示され、ボタンをクリックするだけでタスクが記録される。
ポップアップウィンドウに表示されるボタンは、「オーダー設定」の内容をもとに「マイタスク設定」画面で設定しておく。ウィンドウに表示されるボタンの数や幅、ページ数(ボタンをページごとに整理することができる)などは、ユーザがカスタマイズできる。
デイリータスクに入力したデータは、「工数集計」ペイン内の「担当者集計一覧」タブに自動集計され、一日単位での作業工数やタスクごとの工数を簡単に知ることができる。集計結果の表示期間を選択・指定することも可能だ。
「担当者集計一覧」のほかに、オーダーごとの集計結果を確認することも可能。オーダー全体でのおおまかな把握だけでなく、フェーズレベルやタスクレベルでの表示を切り替えられる。オーダーの集計結果は、それぞれを異なるタブとして表示させることも、すでに表示されているタブに別のオーダーの内容を追加して表示させることも可能だ。
担当者集計やオーダー集計の結果は、「グラフ」ペインで棒グラフや円グラフで確認できる。グラフの色やフォントを変更したり、凡例の有無を指定したりすることも可能。グラフをクリップボードへコピーしたり、グラフの表示倍率を変更したりする機能も用意されている。
さらに、集計データをCSV形式のファイルで出力することも可能。システム設定データのエクスポート/インポート機能もある。集計結果に表示された内容は、そのままの様式で印刷できる。
そのほか、
- タスクの入力がある個所を色分けで教えてくれる「入力漏れチェック」
- オーダーツリー内の表示順序のカスタマイズ
- タスクの詳細を一覧表形式で表示・編集できる「タスクプロパティ一括編集」
などの機能がある。