アップコンバート機能「ArcSoft SimHD」が強化され、映像のさらなる高画質化を実現した「ArcSoft Theatre」シリーズの新バージョン。「ArcSoft Theatre 2」は、Blu-ray DiscやDVD-Video、パソコンに保存された動画ファイルなど、さまざまな動画を再生できるマルチメディアプレイヤー。Blu-ray 3Dソフトはもちろん、2D動画をリアルタイムで3Dに変換し、3D再生することも可能。インタフェースには、目的のファイルを探しやすい「マジックビュー」が採用され、簡単にすばやく高画質な映像を楽しむことができる。「ArcSoft BD&DVD Theatre 3D」の後継にあたり、「ArcSoft SimHD」が強化されたほか、Intel Core iシリーズの新アーキテクチャ「Ivy Bridge」への対応も図られた。
「ArcSoft Theatre」シリーズではおなじみのアップコンバート機能「ArcSoft SimHD」は、SD解像度(640×480)の動画をフルHD解像度(1920×1080)で再生できるほか、モバイルデバイス向けのQVGA解像度(320×240)の動画をSD解像度(640×480)で再生することも可能。アップコンバートはリアルタイムで行われ、変換時にはシャープネス、デブロック、デノイズなどの処理も施されて、映像品質をより向上させることができる。
アップコンバートでは、GPGPU(NVIDIA CUDA、AMD ATI Stream)を利用でき、CPUに大きな負荷をかけることなく、高解像度の動画も軽快に再生できる。さらに新バージョン「2」では、Intel製の第三世代Core iシリーズ「Ivy Bridge」に正式対応。最新CPUの機能をフルに活用して処理が行える。
リアルタイムでの2D/3D変換にも対応する。「ArcSoft Sim3D」では、2Dで収録されたDVDの動画および2Dの静止画をリアルタイムで3D映像に変換し、3D表示対応のディスプレイで再生・表示できる。もちろん、3Dで収録されたBlu-ray映像などを3D再生することも可能だ。
オーディオ出力では、2チャンネルステレオや5.1チャンネル、7.1チャンネルといったパソコンのサウンド機能を利用した再生に加え、
- ヘッドホンやイヤホンでの再生時に臨場感を高める「ヘッドフォン」
- 外部オーディオ機器接続用の「S/PDIF」
といったモードが用意され、ユーザの再生環境に応じた最適なモードを選択することが可能。2チャンネル再生時やヘッドフォン利用時にもサラウンド効果が得られるバーチャルサラウンド機能やバーチャルヘッドフォン機能も搭載する。オーディオファイルは、MP3、AAC、OGG、WAV、WMAなどのよく使われる形式のほか、可逆圧縮形式のAPEやFLACに対応。新たにALAC(Apple Lossless Audio Codec)にも対応し、高音質での再生を楽しめる。
ネットワーク機能では、YouTubeなどの動画共有サイトの動画の再生や、LAN内のUPnP動画サーバ(DLNAサーバ)からのストリーミング再生も行える。