英語のヒアリング能力を高めるためのトレーニングソフト。ステレオ音声の左右のチャンネルからオーバーラップして再生される英文を聞き、“センテンス全体をまとめて”認識する訓練を行う。「英耳鍛」は、英文の発音を繰り返し聞き、認識能力の向上を図る英語学習支援ソフト。“文章中の一連の語句において、一つの語句の音声が終わらないうちに、並行して次の語句の音声が再生される”独自の“Voice Overlapping Method”により、ヒアリング力を効果的に向上させることができる。
トレーニングの内容は「問題文を『聞き取れた』と思えるまで、繰り返し聞く」というもの。メイン画面で問題文を読み込むと、まずトレーニングの趣旨が音声で説明され、続いて実際の問題へと進む。トレーニングの手順は、
- 問題文となる日本語が読み上げられる
- 続いて英訳文が読み上げられる
- 英文を聞き取れなかった場合は、「Again」ボタンで繰り返しヒアリング
- 聞き取れた(と思った)ら、「Ok」ボタンで正しい文章を確認
- 「Next」ボタンで次の問題に進む
読み上げられる英文は、ステレオ音声を利用して、左チャンネルと右チャンネルの音が多少オーバーラップして再生される仕組み。例えば“The early bird catches the worm.”(早起きは三文の得)は、- 《左チャンネル》The early bird
- 《右チャンネル》 catches the worm
- ↑↑↑ この部分が重なって聞こえる
のように再生される。こうした英文を繰り返し聞くことで、英単語を一つひとつ順番に聞きとって認識するのではなく、英文全体をまとまった形で認識できるようにする(Voice Overlapping Method)。聞き取りの難易度はL/M/Hの三段階。Lでは左右チャンネルがオーバーラップしている時間が短く、Hでは長くなる。Hの方が右チャンネルの再生開始タイミングが早くなり、その分、聞き取りも困難になる。難易度の指定は「Again(L)」「Again」「Again(H)」の各ボタンで行えるほか、「Ok」ボタンをクリックして正解の英文を表示した状態では、次の問題の難易度をオプションボタンで選ぶことができる。
トレーニングは「Again」「Ok」の二つのボタンで進めることができるが、そのほかにも前後の問題にジャンプしたり、文章グループ単位でジャンプしたりするためのボタンが用意されている(問題ファイル内で数問ずつグループに分けられている)。
配布アーカイブ(基本セット)には、プログラム本体とヘルプのほか、問題の例文ファイル1本を収録。追加データ(追加レッスン・音声データ)は作者のホームページで随時、追加される。