アプリケーションプロセスを監視・調整し、システム全体のレスポンスや安定性を向上させるチューニングソフト。Windows 8にも対応する。「Process Lasso」は、Windows上で動作するプロセスを監視し、各プロセスに割り当てられるCPUコアの数やプロセスの優先度などを最適化してくれるシステムユーティリティ。特に負荷の高いプロセスを効率的に分散させ、システム全体のパフォーマンスの改善を図る。特別な設定は不要。インストールし、起動するだけでよい。新バージョン「5」では、旧バージョンに対してパフォーマンスが大幅に向上した。
「Process Lasso」で最適化されるのは、
- プライオリティクラス
- CPUアフィニティ
- デフォルトプライオリティ
- デフォルトCPUアフィニティ
- インスタンスカウントの制限
など。Windowsカーネルがプロセスを制御する際に使うパラメータで、例えば「プライオリティクラス」は、複数のプロセスが実行されている場合、「どのプロセスを優先して実行するか」を指定するもの。「CPUアフィニティ」は「特定のプロセスに対して割り当てられるCPUコアの数」だ。高速に実行したいプロセスに対して高い優先度を与えたり、多くのCPUコアを与えたりすれば、ほかのプロセスより優先的に実行され、短時間で処理が終了する。逆に、長時間かかるような“重い”プロセスは、優先度を下げることで、ほかのプロセスの動作速度低下を抑えられる。大きな特徴は「システムが最適になるよう、各種パラメータが自動的に設定される」こと。ユーザが特に設定・操作を行う必要はない。独自のアルゴリズムで実現された「プロバランス(プロセスバランス)」テクノロジーにより、Windowsに関して詳しい知識を持たない人でも、常に最良の状態でWindowsを利用できるようにしてくれる。
3Dゲームのように、ほかのプロセスの負荷による影響が大きいアプリケーションの使用時に有効な「ゲームモード」もある。フォアグラウンドでフルスクリーン実行されるゲームプログラムの実行速度を低下させないよう、バックグラウンドプロセスの優先度を下げ、ゲームを快適にプレイできるようにする。
Windows 8(発売予定)にもいち早く対応(開発者向けに公開されているWindows 8 Developer Previewで動作を確認済み)。近い将来、Windows 8が登場しても、そのまま利用できる。