すばらしい造形となめらかな動きが特徴の“3Dダークアクション”ゲーム。ヒロインは、身の丈ほどもある長大な剣を手にした皇女
「HEROIC DARK -ヒロイックダーク-」は、一国の皇女でありながら、騎士に憧れる主人公を操り、剣と魔法を駆使して敵と戦う3Dアクションゲーム。随所に挿入されるストーリーパートでの姫の表情などを楽しみながら、謎のダンジョンを探索し、最深部に到達してダンジョンからの脱出を目指す。
ゲームの主人公は、フィリア皇国第三皇女「エリス・フィリア」。騎士になることに憧れ、周囲の猛反対にもかかわらず鍛錬の日々を送る、好奇心旺盛な16歳だ。教会で育ち、聖なる力を使うこともできる。エリスの愛剣は、神聖騎士用の重剣。身の丈ほどもある長大で重い剣だが、聖なる力を持つ者にはなぜか軽く感じられる聖剣だ。
ある日エリスは、「城下を荒らす盗賊団を騎士団が掃討しようとしているが、何度追跡しても山中のある場所で姿を見失ってしまい、困り果てている」という兵士たちの会話を耳にする。「もし自分が盗賊団を掃討できたなら、功績が認められ、騎士になれるかもしれない」──そう思ったエリスはこっそりと城を抜け出し、盗賊団を見失ったという山道へと向かう……。
敵の攻撃を予測して、ノーダメージでの戦いを目指す
操作は、キーボードまたは4ボタン以上のアナログスティック付きゲームパッドで行う。操作に使用するキーとボタンは、A/B/C/Dの4タイプから選択できる。例えばAタイプでは、【↑】/【↓】/【←】/【→】キーでエリスの前後左右への移動。【A】/【S】でカメラを左回り/右回りに移動させ、現在のカメラ位置では見えない方向を、見ることができるようにする。カメラはエリスを中心に周囲をぐるりと回る。壁などの障害物がある方向からは障害物の手前から撮影されるため、エリスがどアップになる。
【Z】キーは弱斬。威力は弱いが、すばやく攻撃できる。アイテムを取ったり、物を調べたり、扉を開けて移動したりする際にも使用する。【X】は強斬。隙は大きくなるが、強力な攻撃を繰り出すことが可能。長押し後に離すことで、スキル(魔法など)を使って攻撃できる(【Z】/【X】は、筆者の環境ではオプション画面の表示と逆だった)。
【C】は回避と防御。カーソルキーを押さずに単独入力するとバック転を、またカーソルキーを押しながら入力すると前方回避を行う。長押しすると剣を斜めに掲げ、防御動作を行う。【V】はメニューの表示。アイテムを使用したり、発動させるスキルを変更したりできる。
行く手に待ち受けるファントムをすべて倒さないと、先に進むことができない
難易度は、開始時にEASY/NORMAL/HARDの3段階から選択できる。ゲームの目的は、ダンジョン内を探索し、脱出ルートを見つけ出すこと。そのためには、蠢く者(ファントム)と呼ばれる不気味な悪霊と戦い、絶滅させる必要がある。
ダンジョンは多くの部屋に区切られ、扉を次々と潜ってゆくことで、ゲームを進展させてゆく。部屋や通路の入口の扉には、鍵がかかっているものと、かかっていないものとがある。鍵がかかっている場合は、まず鍵を見つけ出さなくてはならない。
ファントムがいる部屋や廊下に入ると、すべての扉に封印がかかり、室内のファントムをすべて倒さないと出ることができない(戦闘を回避することはできない)。一度倒したファントムが復活することはなく、ファントムを全滅させた部屋に再びファントムが現れることもない。
エリスが最初から備えているスキルは、周囲を斬り払う「ワールウィンド」だけ。神聖騎士の日誌を読むことで、新たなスキルを修得できるようになっている。スキルを発動するには長押しが必要。敵に接近されると使えないが、制約などはない。敵との距離を調節しながら、どんどん使ってゆきたい。
セーブは、ダンジョン内の各所に設置された女神像の前で祈りを捧げることで行える。ライフは、やはりダンジョンの各所に落ちている回復アイテムを使って行う。