ストーリーが重視された料理店経営シミュレーションゲーム。アリスソフト作品のキャラクタが多数登場する。異世界で突然、料理店をまかされた女子高生の運命は……?
「へんでろぱ!」は、異世界を舞台にした、ファンタジックな料理店経営シミュレーションゲーム。アリスソフトの「ランス」シリーズを題材にした二次創作タイトルで、シリーズ作品でおなじみのキャラクタが数多く登場する(シリーズ作品以外のキャラも登場する)。二次創作だが、「ランス」シリーズをプレイしていなくても楽しめる。
ゲームは、現代日本で高校に通う少女「北大路ヒカリ」が異世界へと迷い込むところからはじまる。開けると別の世界の誰かを呼び出す「召喚ドア」をくぐってしまい、別の世界へと飛ばされてしまったのだ。ドアの先にいた女性「コンパンドン・ドット」と知り合ったヒカリは、コンパンドンからいきなり「自分が開く予定の料理屋で料理を作ってくれないか」と持ちかけられる。どうやら“異世界の料理”を店のウリにしたいらしい。自宅が洋食屋を経営しているヒカリは、料理の腕には自信がある。コンバンドンの店「アリス亭」で料理を作りながら、元の世界に戻る手がかりを探しはじめる。
アリス亭を発展させるのはプレイヤーの腕次第
ゲームは、
- アリス亭を運営する「シミュレーションパート」
- 休日で物語が進む「イベントパート」
で構成される。1ターンは1週間。シミュレーションパートが6日、イベントパートは1日となっている。シミュレーションパートで選べるコマンドは「仕入れ」「開発」「お品書き」「依頼」「アイテム」の五つ。(1)まず「仕入れ」で6日分の食料を購入し、(2)「お品書き」で、店でどのような料理を出すかを決め、(3)「開店」ボタンを押せば営業開始。「開発」は新しい料理を作るときに使用する。料理を作るために必要な材料が揃ったら、新しい料理に挑戦できる。ただし必要なものが揃っていない状態で作ろうとすると、持っている材料が消えてしまう。材料によっては、再度入手するのが困難なものもある。料理を開発するときは慎重に進めよう。
「依頼」では、店の給仕を頼んだり、冒険者たちに依頼してパーティを編成し、探索へと向かわせたりすることが可能。パーティは最大6人までで組むことができ、食材の調達やさまざまな事件の解決を依頼できる。冒険者には疲労度が設定され、疲労度1につき、ステータスが1%ダウンする仕組み。ただし、コンパンドンに雇われている男性冒険者「スピア・トール」だけは疲労度が減らない。パーティはスピアを中心に組むとよいだろう。
「アイテム」では、店の装飾品などを設置することが可能。持っているアイテムの中からひとつを選び、店に飾ることができる。なんらかの効果が付与された装飾品もあるので、いろいろと設置してみよう。
イベントパートでは仲間との出会いあり、ライバルとの戦いあり
6日間働いたあとは、休日のイベントパートが待っている。イベントパートでは「中央市場」「冒険者ギルド」「宿屋モフモフ」「道具屋ミミちゃん」などに出かけて、食料を調達したり、仲間を見つけたりできる。
イベントは、人捜しやゾンビ退治、幻の食材探し、さらには「市場の物価をつり上げている原因を探る」など、さまざまなものが用意されている。イベントパートで持ち上がった問題をスピアに探索してもらい、解決することも可能だ。
さらに、半年ごとにライバル店舗「ふくまん亭」との料理対決も行われる。対決相手と料理の品は毎回変わるため、料理開発を疎かにしていると勝負に響く。敵の「プルーペット」は金のためであれば何でもする悪徳商人で、なりふりかまわず汚い手を使ってくる。なるべく早い段階から準備を整えておきたい。