リア充でフリーターの“いまどきの若者っぽい”主人公が、ある日突然、魔王退治を志すというユニークな設定の掌編ギャグRPG。24歳フリーターの主人公が魔王退治を思い立つ
「リRPG」は、妙に現実的な世界を舞台に、主人公が魔王に立ち向かう、「ファンタジーと現実とのギャップ」をモチーフにしたギャグRPG。ゲームの舞台は、魔王やモンスターがいて、武器・防具屋、道具屋などがあったりする以外は、現実の世界と変わるところがない。この世界で主人公は無事、魔王を退治することができるだろうか? プレイ時間はおよそ30分。気軽に遊ぶことができる。
ゲームの主人公は、24歳でフリーターの「理亜充四郎」。レベルは5。名前通りのリア充で、3年前から付き合っている由美ちゃんという彼女がいる。充四郎が住んでいる家は少し狭いが、周りの人はいい人ばかり。とても住みやすく、家賃も月43,000円と安い。週4回のコンビニバイトで生計を立てている――そんな充四郎が「最近、魔王が悪さをしている」という噂を聞きつけ、退治しに行こうと思い立ったところから物語ははじまる。
魔王を退治するには、まず魔王の居場所を突き止めなくてはならない
魔王退治に乗り出してはみたものの、充四郎は魔王の居場所を知らない。そこでまず、魔王の城の所在地を町の人に聞いて回ることからはじめなくてはならない。町には交番もある。交番で聞いてみるのもよいだろう。狭い町なので、念入りに町の中を回っても、それほど時間はかからない。
武器・防具屋、道具屋(アイテムショップ)などもある。売っているものは、トンカチ980円、木製バット2,300円、紺のパーカー1,990円、カーキ色のチノパン1,990円、栄養ドリンク150円、勇者のストラップ500円などと、値段がやけにリアル。宿屋は、シングル1泊が5,800円。一般的なRPGのように、「聞き込みのためだから」といって勝手に部屋に入ろうとすると、店員に叱られてしまう。
魔王のもとにたどり着くため、主人公は多くのものを犠牲に……
たとえ魔王の城の所在地がわかったとしても、城まで行くにはお金がかかる。手っ取り早くお金を稼ぐには、特に恨みもつらみもないモンスターを退治するしかなく、魔王のもとにたどり着くまでには、大勢のモンスターを撃破しなくてはならない。
魔王のいる町にたどり着くことができたとしても、魔王の城の正確な所在地は警察ですら把握していない。城の所在地を知るために、手段を選んでいる余裕はない。与えられたわずかな手がかりから、かなり強引な手を使う必要もあるだろう。
無事、魔王の城にたどり着くことができたあかつきには当然、リアルでシビアな対決が待ち受けている。