戦闘によらない独自のキャラクタ育成システムを採用した短編ファンタジーRPG。山間の村とその周辺を舞台にした、コンパクトなマップの短編ファンタジーRPG
「Malicious Grimoire 〜The Valley of Shudder〜」は、小さな村を舞台にした短編ファンタジーRPG。プレイ時間は4時間程度。プレイヤーの選択によって、結末が変化するマルチエンディングとなっている。
ゲームの主人公は、山間の小さな村「ヴァレイ」で自警団の団員を務める青年「フレデリック」。フレデリックの住む村の周辺には数多くの魔物が棲息し、村は魔物除けで守られてはいるものの、魔物と戦うスキルを持つ自警団の存在はなくてはならないものだった。
ある日、新米団員「ミリアム」が自警団の任務のひとつである森の見回りに初参加することになった。森の中をひと回りし、魔物に襲われている人や大型の魔物がいないかどうかを確認することが目的で、危険はともなうものの、自警団の任務の中では比較的簡単なものだ。一緒に見回りをするのは、主人公のフレデリックと「レオン」の若手二人組み。かくして村とその周辺を舞台にした、若き自警団員たちの物語がはじまる……。
魔物の弱点を把握し、適切な攻撃で効率よく戦おう
戦闘は、シンボルエンカウント方式のターン制。戦闘で効率よく敵と戦うには、敵の弱点属性および弱点をきちんと把握する必要がある。弱点を把握することで、敵に与えるダメージを大きくできる。逆に敵の抵抗属性で攻撃するとダメージは小さくなり、効率は悪くなる。
魔物の抵抗属性は、戦闘後に落とす魔力素で知ることができる。抵抗属性と弱点属性には「炎と水」「地と風」「光と闇」といった対応関係があり、対応関係を利用して魔物の弱点属性を把握できるようになっている。
魔物の弱点は外見から判断できる。動物系の魔物は斬撃に弱く、固い敵は打撃に弱い。飛行型や水に棲む敵には電撃が効果的だ。
戦闘では、装備中の武器による「攻撃」のほか、各種の「スキル」を使用することが可能。スキルにはそれぞれ属性があり、特定の属性を持つ行動を繰り返し行うことで、属性熟練度をレベルアップさせることができる。熟練度はダメージに影響する。積極的に上げてゆきたい。
スキルボードとRPを使用し、各キャラクタのスキルと能力を強化
「Malicious Grimoire」には、戦闘によるキャラクタの成長(レベルアップ)はない。その代わり各キャラクタの持つスキルボードを使って、新たなスキルを身につけさせたり、能力を強化したりできる。ただし、スキルボードによるスキルの修得にはRPが必要。RPはオーブを使って増やすことができる。能力の強化は、成長のカードを使って行うことも可能。スキルは、熟練度を満たした状態で教本を読むことでも身につけられるが、もともとスキルボードに用意されたスキルを教本で身につけることは、貴重なForceの無駄遣いとなる。注意しよう。
戦闘に勝利するとElemとForce、さらに魔物によっては魔力素を入手できる。Elemはお金で、装備や治療薬などを購入することが可能。ForceはForce交換に使用することができ、薬やオーブ、教本、カードなどを入手できる。魔力素は戦闘で使用して、結晶に封じ込められた属性のダメージを敵に与えることができるほか、村で「スティーブン」に渡すと、アイテムとElemを入手することが可能だ(炎と水の魔力素限定)。